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1998年の日記・映画、音楽、雑記編


■映画■「CUBE」

 六本木に納品のついでに「CUBE」を見た(11/2)。前週土曜日にTVで紹介されていて、単館上映モノとしては異例のロングランだそうな。おもしろそうだったので行ってみた。徹夜明けで眠くなるかと思いきや、まったくそんなことはなく、ぐいぐい引き込まれた。
ストーリーは、5m立方で壁、天井、床の各面に扉のついた(合計6つ)不思議な部屋がいくつもつづく場所で突然めざめた男女数人、彼らの脱出行を描いたもの。何故そこにいるのか、そこは何なのか、といった謎と、トラップもある部屋から部屋への決死の移動が、緊迫感を増す。セットは部屋1つ半(扉から見える向こうの部屋は半分しか作っていないそうな)、あとはCGという、低予算を逆手に取った見事な物語。
 以下、あぶりだし(カーソルでドラッグすると読めます)。ズバリではないが、ネタバレ有り。
 部屋の入り口にある数字の設定が疑問。本当に3桁x3つの数字で座標が割り出せるのだろうか。大学では数学科だったのだがぜんぜん勉強しなかった私には残念ながら皆目見当がつかない。とほほ。あと気になったのは人選。最初の一人(すぐ死ぬ方)は「前のグループと思って下さい(監督・談)」とのことだが、本編の人選(特技の割り当て)は見事すぎて腑に落ちない。何度も繰り返されているということは、いろんなパターンの人選で行われているのだろうか。ただ、これを物語上「意図的なもの」としないと、もっと嘘臭くなるので仕方ないか。また、それらの部屋が作られた意図(黒幕に当たるもの)も、ぽかしてくれたほうがよかったのだが(その方が怖い)、そうすると「建設に携わった」彼を登場させにくいのかも。原因や要因がわからないものの方が断然怖いと思うのは私だけ?
 ともあれ、ひさびさに私をして一人で映画館に足を運ばせしめた、そして期待に違わぬ面白かった、映画でした。なお11月から同じ監督の前作「ELEVATED」も併映(六本木CINE VIVANT)。知らなかったのだが、見ることが出来た。らっきー。こちらは男女2人をのせたエレベーターに途中から血塗れの警備員が逃げ込むように乗ってくる。彼は、怪物が同僚を殺し、自分も追われて逃げてきたという。はたして怪物は本当にいるのだろうか、彼は正気なのだろうか...。という話。またまた狭いセット(笑)だが、最後までぐいぐい引っ張る手腕は見事(たぶん20分くらいの短編でした)。ラストのオチも、自分の予想が裏切られなかなか良かった。(98.11.17)

■映画■「スフィア」

 ビデオで「スフィア」を見る(11/13)。ダスティン・ホフマン主演の海洋ホラーSF。残念ながらあまり楽しめなかった。設定や冒頭はワクワクしたのだが。
 以下、あぶりだし(カーソルでドラッグすると読めます)。ズバリではないが、ネタバレ有り。
 
ラストで主人公達が恣意的にパワーを使い、スフィアの存在やパワーの事を忘れるというオチだが、意図的なパワーの発現が可能なら海中でそれをすればいいのでは。心から思うと現実になる、という設定だとすると、シーンに緊迫感が足りないし。途中でスタッフが死んでいく所なども、「恐怖感を盛り上げるための一場面」という印象が強い。もちょっと納得のいく「必然性」が欲しかったところ。(98.11.16)

■映画■「ゲーム」

 少し前だが「ゲーム」を見る。監督は「セブン」「エイリアン3」で独特な映像美を見せてくれたデヴィッド・フィンチャー。ネタバレになるので結末は書かないが、このオチは個人的にはかなり衝撃だった。「この監督が...」という感じ。まさか、さらに「○ラジル」のようなオチがある...というわけでも無いようだし。ともあれ、楽しめました。(98.08.26)

■映画■「スクリーム」

 いまさらだが「スクリーム」を見る。現在劇場では「2」が公開中の、人気作。ちょっと「犯人は誰だ」の推理要素も少し有り。ホラー(スプラッタ度はそれほど高くない)へのオマージュで成り立っている部分があって、そういう形で特定のジャンルが先鋭化したものが一般受けしたときに、良い物が生まれるんだなぁと実感。なかなか楽しめました。(98.08.26)
 

■音楽■ BLOOM OF YOUTH

今日はBLOOM OF YOUTH(通称ブルーム)のライヴを見に渋谷のnestに行く。ブルームはvoの別所君とguitar/keyboardの松ヶ下君のユニット(ライヴは+bass, drums)で、TV「Hey, Hey, Hey」にも出てたし、聞いたことがある方もいらっしゃるかと思う。以前から知り合いで、松ヶ下君にはアレンジやギターでいろいろ手伝ってもらっている。昨日(10/21)別件で久しぶりに会った時は、なんだか精悍な顔つきになったなぁと思ったものだが、今日ステージを見ると、やっぱり若くて元気。すっごく楽しそうにギターを弾いていて、こっちも元気になるなぁ。レコーディングでの吉川忠英氏(ギタリスト)の影響でアコギに目覚めたらしく、ステージではアコギのソロも弾いていた。今はセカンドアルバムが発売中だが、12月にはニューシングルがリリースとのこと。(98.10.22)

■音楽■ 山下達郎

 山下達郎氏の「コージー」を聴く。永遠なる珠玉のマンネリズム、といったところか。今回も達郎節は健在。しかし毎回毎回1つの曲を5パターン以上違うアレンジで録音して、そのほとんどをボツにするなんて...うーん職人肌。
 でも残念ながら、マイベストアルバムはやっぱり「For You」なのである。なんでだろうか。一番多感な(?)中学時代に聴いたからかもしれない。でも、きっと達郎さんのアルバムはこれからも聴き続けることでしょう。本人ヴァージョンの「湾岸スキーヤー」とかも聴きたかったなぁ。(98.08.26)

■音楽■ スーパーソニックフロート

 スーパーソニックフロートが今春にデビューしていたことを知る。喜びいさんでCDショップへ寄り、7月18日にリリースされたばかりのアルバム「So Happy, So Crazy」を買ってきた。私が彼らを知ったのは、ずいぶん以前に原宿のルイードで行われた知人のライヴを見に行った折り。対バンで出ていた(まだアマチュア時代の)彼らのステージをその時初めて見たのだが、キュートな女の子ヴォーカルと、キャッチーでポップなサウンドに魅力を感じ、その後しばらくはライヴに足を運んだものだった。今回のデビューアルバムにも、彼女たち(女性vo+男女keyの3人組)が当時自主制作で出していたカセットに入っていた曲が収録されており、当時からメジャーでも通用する力を持ったグループだったことがうかがえて、なんだか嬉しかった。そのカセットもよく聞いたものだ。「わるい夢」という曲がCDに入っていなかったのが残念。

■音楽■ OSNY MELO

 ここんところよく聞いているのはOSNY MELOプロデュースの「MERV」(これがユニット名?)とPRISMATICA「AR LIVRE」。どちらもボサノヴァをベースにしながらも今風のサウンドで仕上げてあり、目下私の参考書である。(1998.07.14)

■MAC■

 しばらく前に届いていたAdobe Photoshop 5.0Jをインストールする。新機能の「ヒストリー」は大変便利。ところが、使えなくなったフォントがある。しかも理由がわからん。私はスーツケースというソフトを使ってフォントを管理しているのだが、そこから外したり入れたりしてもだめ。このホームページの目次画像に使っているものなので、実は困っている。アドビに相談してみようかしら。(98.08.26)

■雑記■

 私は昔から、思いつきで新しいキレイなノートを買ってきては最初の2〜3ページしか使わず、すぐに新しいアイデアにとらわれて次のノートを買ってきて...という少年だった。まぁ、あまりに不経済だったのでいつしかルーズリーフを使うようになったのだが、コンピューターの場合、古い情報も整理「しなおせる」というところがミソで、固定された情報の場合だと「古いのは直すのめんどうだから、このままでいいや」なんてところに落ちつくものが、「前のデータをちょっと手直しして新しい形式で作りなおそう」なんてことが比較的簡単に出来得るので始末が悪い。ああ、げに恐ろしきはミナミザワの気まぐれ。...というわけで、まだたち上げてから2週間のこのホームページを、早くもリニューアルしようとしている私なのであった。(1998.07.14)

■雑記■

 かつて「一度も直接面識のない知人」だった(なぜか私にはそういう知人が多い)、ギタリストの浜田隆史さんに初めてお会いしたときに、「えっ、ナンザワくんじゃなかったの?」と言われてびっくりしたことがあった。読み方の解らない人名(名字とか)って、実はけっこうあったりするよね。
 最近は、音楽が煮詰まるごとにこのホームページの更新(変更)を行っている...ような気がする。じゃあ、なぜ毎日更新しているのか? どうやら私はここんとこ毎日煮詰まっているらしい。たはは。
 ともあれせっかくだから、このホームページももちょっと勉強していろいろやってこうと思っている。そういう場合に、私がよく行くおくとさんのホームページ「おくとの部屋」にはいろいろなノウハウが紹介されているのでとっても参考になります。
 さて、やっとこのdiaryのページも分割したので、以前よりは見やすくなったのではないかと思っている。「YAKATA」関連を書き終えた今、ネタが続くのかという心配もなきにしもあらずだが、仕事関係以外、たとえば自分の好きなゲーム、音楽や本の話などは、語り出すと止まらなくなるだろうなぁ。とりあえずときどき見に来て下さいね〜。(1998.07.11)

■雑記■

 このホームページに、今日からインフォメーションのページを増やした。私や私の友人の、近々の活動予定等をお知らせするコーナーなのだが、このためホームページの構造をまるごと作りなおさねばならず、おかげで各ページの上にあるボタンがちょっと小さくなってしまった。やれやれ。見にくいかもしれませんが、ご了承下さい。
 「YAKATA」制作の話もあらかた終わったので、これからは気の向くままに何か書くことになると思います。ほんとはイラストギャラリーでも出来ればいいんだけど、描いている余裕がないしなぁ。(1998.07.10)

■雑記■

 なんだか「YAKATA」の話ばっかり続いてるので、今回はこのホームページについて。
 タイトルページの写真(編注・当時使っていた写真)は、今から10年前に、作曲家の日向敏文氏のホームスタジオにて撮影したもの。当時私は「Songs」というアカペラアルバムを自主制作で作っていて、そのジャケットを撮影するためにスタジオをお借りしたのである。このピアノはベーゼンドルファーという、19世紀末だか20世紀始めだかに作られた、とても良い枯れた音のするもので、氏のピアノソロ作品の大半はこのピアノによる。余談だが、2〜3年前仕事でスタジオにお邪魔したときに、ピアノ音源(ピアノ専門のシンセサイザーのようなものとお考え下さい)の話になり、私の使っているYoung Chang MP-1をおすすめしたところかなり気に入られたようで、その後アンサンブルでは結構使っているそうである。
 そのうちこの写真もいろいろ取り替えるつもりですので、お楽しみに。え、別に楽しみじゃないって? い〜んです。私が楽しいから。ははは。(1998.07.02)

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