==== Text encoding : UTF-8 ==== Etude #1 エチュード #1  アルペジオによるソロ・ギター・スタイルのエチュードです。左手のどの指で弦を押さえるかは、ダイアグラムを参照して下さい。そして右手は、私の場合どの指でどの弦を弾くかを決めており、6〜4弦を右手親指、3弦を右手人差指、2弦を右手中指、1弦を右手薬指でピッキングしています。もし薬指を使うのが難しい場合は、中指が1〜2弦を担当するか、あるいは6〜3弦を親指、2弦を人差指、1弦を中指で弾いてみてもよいでしょう。  ダイアグラムの( )内の指は実際には弾きませんが、もし余力があれば押さえておきたい音です。また、押さえた指は次のコードにチェンジするまで押さえておきましょう。  音符の棒や旗が上向きのパートはメロディ、下向きのパートは伴奏ですので、慣れてきたらメロディをやや強く、伴奏をやや弱めに弾くように、心がけてみましょう。 [Intro] [1] タイで結ばれた2つの音符では、後ろの音は弾かないので注意しましょう。 [A] [2] 左手小指は、まず最初に1弦3フレット・G音のメロディを押さえ、左手中指が押さえる次の1弦2フレット・F#音を弾く時点で離し、2弦3フレット・D音に移動します。ちなみにここのGのフォームは、[Intro]のGと違って途中のメロディで左手中指を使うため、5弦2フレット・B音は押さえていません。6弦を左手中指で押さえるフォームでも弾けますが、その押さえ方はあまり応用が効かないので、6弦は薬指で押さえるくせをつけておくほうがよいでしょう。 左手中指で押さえた1弦2フレット・F#音は、2弦3フレット・D音を弾く時点で音を切るほうがメロディがはっきりしますので、そのタイミングで左手中指を離すか、右手薬指を1弦に乗せることで、消音します。右手の指を乗せる方が、左手を離すよりも音をきれいに止めやすいでしょう(併用しても構いません)。 [3] 左手薬指で押さえた1弦2フレット・F#音は、2弦1フレット・C音を弾く時点で音を切るほうがメロディがはっきりしますので、右手の薬指を1弦に乗せて消音します。 [4] ここのGのフォームは、4拍目でベース音が動くところ(6弦3フレット・G音→6弦2フレット・F#音)まで、できれば中指で5弦2フレット・B音を押さえておきます(ダイアグラム参照)。ただしベース音の移動のほうが重要ですので、スムーズに弾けない場合は無理に押さえなくても構いません。ちなみに私も普段から、5弦を押さえないGのフォームを多用しています。 [5] Emは、4弦2フレット・E音と5弦2フレット・B音を押さえるフォームがよく知られていますが、この小節では4拍目に1弦7フレット・B音を押さえなければならないので、4弦と5弦は押さえないでおきます(間違って4弦や5弦を弾いてしまわないように、注意して下さい)。 [6] 1弦7フレット・B音は、前の小節の音と共通ですので、左手小指で押さえたままにしておきます。そして、この小節に入った時点で、2弦5フレット・E音を左手人差指で押さえます。人差指は、本来この小節いっぱい押さえておきたいところですが、次のD7への移動に備え、4拍目の1弦開放・E音と同時か、その次の3弦開放・G音を弾く時点で離してしまって構いません(離すときに、余計な音が出ないように注意しましょう)。 [7] 2弦1フレット・C音を押さえた人差指と、3弦2フレット・A音を押さえた中指は、この2小節の間じゅう押さえたままにしておき、1弦のメロディを弾いていきます。 [8] Gsus4では、B音が鳴ると音が汚くなる(sus4の音であるC音とぶつかるため)ので、5弦2フレット・B音を押さえないようにします。 [9] ここはGsus4ではなくGなので、5弦2フレット・B音を押さえておいても構いません。でも、ここで改めて(弾かない)5弦2フレットをわざわざ押さえるのも手間ですので、押さえなくても構わないでしょう(ダイアグラムは、押さえない形で表記してあります)。 ※このエチュードは、CD付き書籍『はじめてのソロ・ギター入門』(ドリーム・ミュージック・ファクトリー刊)に収録されているものと同じ曲です。