==== Text encoding : UTF-8 ==== Richard Strauss : Also Sprach Zarathustra リヒャルト・シュトラウス:ツァラトゥストラはかく語りき  近代ドイツを代表する作曲家リヒャルト・シュトラウス(1864〜1949)が、同名のニーチェの哲学書を元に作曲した交響詩『ツァラトゥストラはかく語りき』。本楽譜では、その導入部分である「日の出 (Sonnenaufgang)」をアレンジしています。  TAB譜の下にストローク記号が付いている音は、ストロークで弾きます。ストロークは右手人差指(あるいは人差指+中指)などで行い、同時に弾くメロディは別にピッキングするのではなく、ストロークしたコードのトップがメロディになります。ストロークによるコードは、指定された全弦を必ず正確に弾く必要はなく、トップのメロディがしっかり鳴っていればOKです。ただし、不要な音は鳴らさないよう注意が必要で、例えば2小節目や3小節目の1弦は、2弦を押さえた左手指で触れるか、右手の空いた指を乗せるなどして消音します。また6弦は、左手親指でネックを握り込むようにして弦に触れ、消音します。 [1] ダウン・ストロークとアップ・ストロークを細かく繰り返します(トレモロ)。4〜5弦を弾きますが、3弦は直前で押さえた音のまま消音せず、音が鳴っても構いません。6弦も、開放・E音が鳴ってもOKです。7小節目も同様です。 [2] つまびくのではなく、弦を叩いて音を出します(スラップ)。5弦は右手人差指の指先を使い、6弦は右手親指の側面を使って、ボディの表板に対し垂直に軽く叩き下ろすようにします。同時に、右手首でボディを叩いて(スラム)、低音を補強しています。 [3] [1]と同様トレモロで弾きます。ただしここでは6弦を鳴らさぬよう、ネックを握り込んだ左手親指で触れて消音します。 [4] ハーモニクスです。直前のコードを押さえたまま、右手人差指でハーモニクス・ポイント(ポジションは、TAB譜の菱形の中の数字)に触れつつ、右手親指でピッキングします。最後の5弦のみ、左手薬指で4フレットを押さえ、右手人差指で16フレットに触れつつピッキングします。 [5] 上向きの波線矢印と「Ras.」は、ラスゲアドを表します。ダウン・ストロークの際に、右手の小指から順に少しだけ時間差をつけて、ジャラララーンと弾き下ろす奏法です。 [6] 4弦は、5弦を押さえた左手中指で触れて消音します。難しい場合、下図のようなフォームで代用してもよいでしょう(メロディである1弦4フレット・G#音が最高音になるようなフォームのEならOK)。 【音源】BSVD7067a 【録音日】2023年6月7日 【使用ギター】モーリス S-131M 南澤大介シグネチャー 【使用弦】Wyres CP1456M 【カポタスト】スタカポ SNAP47Bi-Rev5