==== Text encoding : UTF-8 ==== Chopin : Nocturne No.2 ショパン:ノクターン第2番  ピアノの詩人と呼ばれた、ポーランド出身の作曲家ショパン(1810~1849)の代表曲のひとつ。ピアノによるノクターン(夜想曲)は、アイルランドの作曲家ジョン・フィールドによって創られた、形式にとらわれないピアノ曲のこと。ショパンは学生時代にフィールドのノクターンを聴いて影響を受けたと言われ、生涯にわたり21曲を残しましたが、この第2番(変ホ長調/op.9-2)はそれらの中で最も有名です。  符割りの細かい箇所が多いので、ゆっくりしたテンポで、ルバート気味に弾くとよいでしょう。 [A] [1] 左手人差指で6弦3フレット・G音を押さえたまま、1弦7フレット・B音を小指で押弦します。届かなかったり難しい場合には、1弦7フレットを弾く時点で6弦3フレットを離してみましょう。 [A2] [2] 装飾音符の箇所は、最後のプリング・オフ~ハンマリング・オンを除いて、軽くピッキングします。難しい場合は、省略してもよいでしょう(細かいフレーズについては同様で、すべて適宜省略してOK)。 [B] [3] 1回目のみクイック・アルペジオで弾いて、2回目(セーニョ時)は同時に弾いています。特に重要な違いではありませんので、どちらかに統一して弾いていただいて構いません。 [4] Fmの部分。最初は、直前のFで1フレットを全セーハした左手人差指を、そのままキープします。2弦開放・B音を弾く時点でセーハを外し、人差指は指頭で3弦1フレット・A♭音を押弦。続く2弦1フレット・C音は、人差指の指頭を3弦に置いたまま指を倒し、部分セーハして押さえます。Fm最後の2弦1フレットは、続くCでのフォームの都合から、部分セーハを外して指頭で押さえ換えます。 [A3] [5] ここまで演奏したら、[B]に戻ります(ダル・セーニョ)。そして[A3]3小節目を終えたら、Codaへ跳びます。 [Ending] [6] 単音フレーズ。全てピッキングしていますが、難しいようなら適宜プリング・オフやハンマリング・オンを交えて、右手の弾く数を減らしても構いません。あるいは、この部分を丸ごと省略して、すぐにCへ行ってもよいでしょう。1弦4→3→5→2フレットの箇所(5回くり返されます)は、左手人差指で押さえた2フレットを離さずに、演奏の軸にして弾きます。 【音源】BSVD7054a 【録音日】2005年8月9日 【使用ギター】モーリス S-121sp 南澤大介カスタム 【使用弦】John Pearse #736