==== Text encoding : UTF-8 ==== Wagner : Festive March (from “Tannhauser”)  ワーグナー:大行進曲 (『タンホイザー』より)  『タンホイザー』(正しくは『タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦』)は、全3幕から成るオペラです。数々のオペラ作品で知られるドイツの作曲家ワーグナー(1813~1883)の作で、1845年にドイツのドレスデンで初演されました。本楽譜では、第2幕の一場面である「大行進曲」を、管弦楽用編曲版を元にアレンジしています。 [A] [1] この部分はメロディ・パートですが、コードとしての役割も持たせたいので、消音せずに弾いています。以降の当該箇所も同様です。 [B]  1小節目の、音符上側の黒い点はスタカートで、この場合は上パートの音(メロディ)を短く切ることを示します。3小節目まで、このスタカート付きの音を含め、(すぐ後に休符があるような)短く切る音がいくつか出てきますが、もし難しい場合は無理に切らずに、伸ばして弾いてもよいでしょう。 [2] 右手親指で6弦をピッキングした後、弦に指を乗せて音を短く切ります(スタカート)。左手を使って止めてもよいでしょう。 [C] [3] メロディが難しい場合は、下の譜例1のように簡略化して弾いてもよいでしょう。 <譜例1> [4] メロディが難しい場合は、下の譜例2のように簡略化して弾いてもよいでしょう。 <譜例2> [D] [5] 4弦開放・D音は、次に4弦を弾くまで伸ばしておき、5弦をハンマリング・オンする際にも4弦に触れないよう注意します。 [6] 3弦開放・G音は、次に3弦を弾くまで伸ばしておき、4弦のハンマリング・オン時にも3弦に触れないよう注意します。 [7] カッコ内は1回目のみ弾き、2回目(セーニョ時)には弾きません。もし弾くのが難しい場合は、1回目も省略して構いません。 [8] ハンマリング・オン~プリング・オフの箇所が難しいようなら、省略して構いません。 [E] [9] 3拍目オモテのベース音を弾く直前に装飾音符を弾き、プリング・オフすると同時にベース音を弾きます。難しければ、省略してもよいでしょう。<カッコ1>の3小節目も同様です。 [F] [10] 難しい場合は、次ページの譜例3のように簡略化してもよいでしょう。 [G] [11] 難しい場合は、次ページの譜例4のように簡略化してもよいでしょう。 [H]  [B]と同様、1~3小節目ではメロディの一部を短く切ります。ここも難しければ、切らずに伸ばして弾いてもよいでしょう。 [I]  [B]と同様、1~3小節目ではメロディの一部を短く切ります。フレーズも[B]とほぼ同じですが、2小節目、3小節目ともに3拍目のメロディがありません。 [12] ここまで演奏したら、[C]に戻ります(ダル・セーニョ)。そして[D]6小節目を終えたら、Codaへ跳びます。 [J]  ストローク中心に演奏します。メロディより高い音は、出さないように注意しましょう。 [K]  難しい場合は、各小節の伴奏2音目と4音目(1拍目ウラと2拍目ウラ)を省略するとよいでしょう。 [M]  最後の2小節を除き、ストロークとラスゲアドによる演奏です。1~2小節目と3~4小節目は、最初に全弦をラスゲアドし(5弦は、6弦を押さえた左手薬指の指頭の腹で触れて消音します)、その後は、ストロークがだんだん強くなるように演奏します(クレシェンド)。ちなみに最後の2小節は音を短く切りつつ(スタカート)、ピッキングします。 【音源】BSVD7053a 【録音日】2021年6月5日 【使用ギター】tupli argo #077 南澤大介カスタム 【使用弦】Wyres CP1456M 【カポタスト】スタカポ SNAP47Bi-Rev5