==== Text encoding : UTF-8 ==== もみじ Momiji (Autumn Leaves)  1911年に発表された、文部省唱歌です。「ふるさと」「春の小川」や「朧月夜」と同様、高野辰之が作詞、岡野貞一が作曲しました。  チューニングはドロップDで、2フレットの2〜6弦にカポタストを付けています(photo.1)。カポタストは1弦を空けておかなければならないのですが、片側から止める形であれば普通のカポタストが使えます(5本の弦だけを押さえる専用のカポタストも市販されていますし、バンジョー用のカポタストを使っても同じ事ができます)。ちなみに私はshubb社製の、普通の6弦用カポタストを使用しています。  1弦はカポタストが装着されていないので、演奏中に指で押さえることもあります(photo.2)。その場合は、TAB譜では□0のように表記しています([A]1小節目など)。また、“指で押さえない”という意味での、開放弦としての1弦は、通常通り無印の「0」で表記しています([Intro]1小節目など)。 [A] [1] [A]<カッコ1>前半:左手を開くフォームです。難しい場合は、下の譜例1のように6弦5フレット・G音を省略してもよいでしょう(プリング・オフは、有りでも無しでも構いません)。 [譜例1] [2] [A]<カッコ2>前半:[1]と同様、難しい場合は譜例1を参考に、6弦を省略してもよいでしょう(メロディの1弦開放・D音は弾きませんので、プリング・オフも無くなります)。  [B] [3] [B]3小節目前半:6弦5フレット・G音は、左手親指でネックを握り込むようにして押さえます。難しい場合は、左手人差指などで押さえてもよいですし、譜例2のように省略してもよいでしょう(この譜例2では、小節後半も前半に合わせ、弾きやすいように変えてあります)。 [譜例2] [4] [B]4小節目:1弦0フレット・E音を押さえた左手人差指は、2フレット・F#音を弾く時も離さずに、小節後半も押さえておきます。 [A2] [5] [A2]<カッコ1>2小節目前半:難しい場合は、譜例1のように弾いてもよいでしょう。 [6] [A2]<カッコ2>2小節目前半:6弦5フレット・G音は、Gmでも押さえたままにします。Gmaj7〜Gmのフォームが難しい場合は、譜例3のように省略してもよいでしょう(この譜例3では、小節後半も前半に合わせ、弾きやすいように変えてあります)。 [譜例3] [B2] 7 [B2]3小節目前半:難しい場合は、譜例2のように弾いてもよいでしょう。 8 [B2]5小節目後半:難しい場合は、譜例1のように弾いてもよいでしょう(ただし[2]と同様、メロディの1弦開放・D音は弾きません)。 [Ending] 9 最後:右手親指の爪側で、ゆっくりとアップ・ストロークします。 【音源】BSVD4014a 【録音日】2023年10月29日 【使用ギター】モーリス S-131M 南澤大介シグネチャー 【使用弦】Wyres CP1456M 【カポタスト】Shubb C1