==== Text encoding : UTF-8 ==== 春の海 Sea in the Spring  箏演奏家でもある作曲家の宮城道雄が、1929年に箏と尺八の二重奏のために作った曲です。  全体にルバート(自由なテンポ)で演奏し、特にフレーズとフレーズの間はゆったりと間を取って弾くとよいでしょう。  頻出するEm7 (11)やEm7 (♭9,11)は、コードとしては短3度(G音)を演奏していないので、厳密に表記するとコード・ネームはEm7 (11) (omit 3rd)、Em7 (♭9,11)(omit 3rd)となります(「omit 3rd」は3度を省略するという意味)。 [A] [1] [A]6小節目・4拍目:4弦2フレット・E音をハイ・ポジション方向にグリス・アップして、9〜12フレットあたりで離すと同時に1弦開放・E音を右手でピッキングします。 [C]  1〜4小節目の4〜6弦(下パート)は、右の手のひら側面でブリッジ近くの弦に触れて音を詰まらせる“ミュート奏法”で弾きます。 [2] [C]5小節目・2拍目:1弦開放・E音から12フレット・E音へのハンマリング・オンは、12フレットだけを押さえると左手よりネック側の弦も鳴ることがありますので、ハンマリング・オンと同時にロー・ポジション(たとえば8フレットあたり)も押さえて、余計な音が鳴らないようにするとよいでしょう。4拍目や、次の小節の2拍目も同様です。 [E]  1〜4小節目、楽譜の上パート(1〜3弦)は、右手中指(あるいは、弾きやすい指でOK)の爪側面で擦るようにして、柔らかくトレモロします。下パートは、左手だけで音を出します。1小節目から3小節目の3拍目までは、左手の動作そのものはハンマリング・オンやプリング・オフと同じですが、左手中指で3弦2フレット・A音を押さえたまま行ないます。 [3] [E]3小節目・4拍目:6弦開放・E音と、続く5弦開放・A音は、右手ではなく左手の人差指などでピッキングします。 [4] [E]4小節目・4拍目オモテ:1〜3弦に対する右手のトレモロは継続しつつ、左手中指を4フレットに移動します。そして4弦5フレット・G音は、左手薬指で出します(レフト・ハンド/動作はハンマリング・オンと同じ)。 [5] [E]6小節目:弦のブリッジ近くを、柔らかくストロークします。 【音源】BSVD4013a 【録音日】2009年4月1日 【使用ギター】モーリスS-121sp 南澤大介カスタム 【使用弦】John Pearse #736