==== Text encoding : UTF-8 ==== Blackbird [The Beatles] ブラックバード [ビートルズ]  ビートルズが1968年にリリースした、10枚目のオリジナル・アルバム『ザ・ビートルズ』(通称”ホワイト・アルバム”)に収録されている曲。ポール・マッカートニーの作で、オリジナルもポールの歌とアコースティック・ギターによって構成されています。  このアレンジは、2008年発売のCD『Covers vol.1』に収録したものを元に、若干の修正を加えてあります。また、YouTubeの演奏( https://youtu.be/TZ8va6NvyPI )とは細部が異なっています。  チューニング自体はノーマルですが、4フレットの2〜6弦にカポタストを付けています(写真)。カポタストは1弦を空けておかなければならないのですが、片側から止める形であれば普通のカポが使えます(5本の弦だけを押さえる専用のカポタストも市販されていますし、バンジョー用のカポタストでも同じ事ができます)。ちなみに私はshubb社製の、普通の6弦用カポタストを使用しています。  TAB譜で1弦0フレットと記された部分([A]1小節目の最後など)は開放弦を表し、そのまま押さえずに1弦を弾きます。 [A] [1] [A]1小節目・中央:L.H.はレフト・ハンドの略で、左手だけで音を出します。動作としてはハンマリング・オンと同じです。難しければ、押さえておいて普通にピッキングしてもよいでしょう。他の箇所のL.H.も、同様です。 [2] [A]3小節目・3拍目ウラのウラ:2〜4弦1フレットを、コード・チェンジのタイミングよりも前である、2弦1フレット・C音を弾く時点で部分セーハします。1弦は使わないので、1〜4弦をセーハしても、全弦をセーハしても構いません。 [B] [3] [B]4小節目:B♭からA7への移行が難しい場合は、B♭の時点で、左手中指で4弦2フレットを押さえておき、軸にするとよいでしょう(ダイアグラム譜ではカッコ付で記してあります)。 [Inter] [4] [Inter]7小節目・後半:余力があれば、4弦2フレットを左手中指で押さえておきましょう。これで、ストローク時に4弦が鳴ってしまっても、音楽的に汚い音になりません。ストロークで弾く他のA7も、同様です。 [5] [Inter]8小節目・最後:ここまで演奏したら、[B]に戻ります(ダル・セーニョ)。そして[Inter]1小節目を終えたら、Codaへ跳びます。 [A2] [6] [A2]6小節目:このメロディは、ビートルズ解散後にポールが結成したウイングスのライヴ・アルバム『ウイングス・オーヴァー・アメリカ』(1976)収録ヴァージョンを元にしています。馴染みが無い方や、ビートルズ・ヴァージョンが好き…という方は、代わりに[A]の6小節目(1ページ目最下段の最後の小節)を弾いてもよいでしょう。 [7] 最後:ストロークでハーモニクスを弾いています。左手は6弦5フレットを押さえたままにし、右手は人差指の側面で12フレットの1〜5弦あたりに触れつつ、薬指を曲げた状態から伸ばして、指だけで2〜4弦をストロークします。6弦はストロークせずに、直前でピッキングした音を伸ばします。1弦と5弦は音を出したくないので、指の付け根や空いた指などで1弦に触れ、5弦は6弦を押さえた左手薬指の腹で触れて、消音します。ですので、右手薬指のストローク自体は1弦や5弦に掛かってしまってもよいでしょう。