==== Text encoding : UTF-8 ==== My Grandfather's Clock 大きな古時計  19世紀のアメリカの作曲家ヘンリー・クレイ・ワーク(1832〜1884)が、1876年に発表した歌です。1876年は明治9年で、アレクサンダー・グラハム・ベルが電話を発明した年です。ワークがイギリスに滞在中、宿泊先のホテルに飾られていた動かない古時計の逸話にインスパイアされて書き上げたもので、当時のアメリカで大ヒットしました。日本でもNHK「みんなのうた」や平井堅さんのカヴァーで、よく知られています。 [Intro] [1] ベース音がだんだん下がっていきます。ここは5弦だけを押さえればOKです。 [2] 余力があれば、左手中指で5弦2フレット・B音を押さえておきましょう(ダイアグラム譜を参照して下さい)。 [3] 3弦開放・G音を弾く時点で、できれば直前で弾いていた2弦開放・B音を消音すると、メロディが際だつでしょう。 [A] [4] C7はダイアグラム譜のようなフォームです。最初に弾く5弦3フレット・C音だけを先に押さえておき、3弦3フレット・B♭音は後から押さえればよいでしょう。 [5] 可能であれば、3弦2フレット・A音のメロディを弾くときに、直前のC7で弾いていた1弦開放を消音しましょう。右手の空いている指で触れてもよいですし、2弦3フレットを押さえる左手小指の腹で触れても構いません。 [6] Gのコードは、[2]では「余力があれば左手中指で5弦2フレット・B音を押さえる」と書きましたが、ここは4拍目オモテで左手中指を使って3弦2フレット・A音を押さえますので、5弦は押さえなくてよいでしょう(ダイアグラム譜を参照して下さい)。また、その3弦2フレット・A音はコードの最初から押さえず、音を出している間だけ押さえるようにすると、消音も兼ねることができます。 [B] [7] 2弦3フレット・D音を弾く時に、できれば1弦開放・E音は消音するようにします。右手薬指で止めるか、2弦3フレット・D音を押さえる左手小指の腹で触れるとよいでしょう。 [8] 2弦と4弦、3弦と5弦を使って、ハモるような形で弾きます。 [9] 楽譜上では、ベース音を伸ばしておきつつメロディを弾くように記譜してありますが、5弦2フレット・B音を押さえた左手中指を離し、ベース音を止めて弾いても構いません。 [C] [10] 3弦開放・G音を弾く時点で、できれば2弦1フレット・C音は消音するようにしましょう。 押弦した左手人差指を緩めるか、右手の空いた指(薬指など)で触れるとよいでしょう。 [11] ここで、小節の最初で押さえたCコードのフォームを離し、次のハーモニクスのために左手を移動し始めます。 [12] ハーモニクスはできるだけ音を伸ばしたいので、次のハーモニクスを弾く時に前のハーモニクスを止めてしまわないよう注意しましょう。 [A2]  コードの変わり目ごとの最初は、クイック・アルペジオで演奏します。クイック・アルペジオは、右手の親指→人差指→中指→薬指の順に、少しだけ時間差を付けてピッキングする奏法です。 [13] クイック・アルペジオは、親指以外の指ではたいてい隣同士の弦を弾きますが、ここでは中指(3弦)と薬指(1弦)の間が、弦1本ぶん離れています。右手が動きにくい場合は図のようなフォームにして、4弦を弾かずに1〜3弦と5弦を弾くようにしてもよいでしょう。 [14] ここまで演奏したら、[B]に戻ります(ダル・セーニョ)。そして[B]7小節目を終えたら、Codaへ跳びます。 [15] ここは伴奏ですが、メロディよりも高い音なので、メロディより目立ってしまわないよう弱めに弾きましょう。次の小節の3拍目(1弦3フレット・G音)も同様です。 ※ このエチュードは、CD付き書籍『はじめてのソロ・ギター入門』(ドリーム・ミュージック・ファクトリー刊)に収録してあるものと同じ曲です。 【音源】BSVD3042a 【録音日】2009年8月27日 【使用ギター】モーリス S-121sp 南澤大介カスタム 【使用弦】Wyres CP1456M