==== Text encoding : UTF-8 ==== Maple Leaf Rag [Scott Joplin] メイプル・リーフ・ラグ [スコット・ジョプリン]  数多くのラグタイム曲を作曲し、“ラグタイム王”と呼ばれたアメリカの作曲家スコット・ジョプリン(1868〜1917)の作。タイトルのメイプル・リーフとは、カエデの葉のことです(カナダの国旗にも使われています)。  本楽譜では、第3楽章を省略しています。  曲の大部分で、右手親指によって6弦→5弦→6弦→5弦などのように弦を移動しながらリズムを刻む“オルタネイト・ベース”と呼ばれる奏法が中心です。基本的に、右手親指は八分音符のベース音を弾いてリズムをキープし、それ以外の伴奏(例えば[C]1小節目の2弦開放・B音など)は他の指でピッキングします。  音符の符尾側に付記された黒い点はスタカートで、音を短く切る(止める)ことを表します。右手指でピッキングした直後に弦に触れたり、左手の空いた指や指の付け根、指の腹などで触れて、音を切るようにしましょう。難しい場合は、最初のうちは音を切らずに練習し、慣れてきたら少しずつ音を切ることも意識して弾くとよいでしょう。 [A] [1] Bでは弾きませんが、直前のCで4弦2フレット・E音を押さえていた左手中指を、5弦を押さえた左手薬指と同様に押弦したまま1フレット下げます(ダイアグラム譜を参考にして下さい)。次の小節も同様で、その次のEmへは、4弦を押さえた左手中指を軸にして移動します。 [B] [2] 4弦2フレット・E音が連続しますが、最初の音は伴奏で次の音はメロディですので、伴奏時は右手親指でピッキングし、メロディ時は他の指(人差指など)で弾きます。 [D] [3] F#7(9)、B7ともに2フレットをセーハします。セーハしたまま弾いてもよいですが、コード・チェンジ時に一旦セーハを緩めると、音を切りやすくなるでしょう。 【音源】BSVD2003a 【録音日】2005年10月30日 【使用ギター】モーリス S-121sp 南澤大介カスタム 【使用弦】John Pearse #736