上の解説(写真をクリックするとその下に表示されるやつね)の中の音楽用語をクリックすると、ここにその解説が表示されることがあります。されないかもしれません。そういうものだ。
 
●アコピ/アコースティック・ピアノの略。エレクトリック・ピアノに対しての言葉で、生のピアノの事をさす。同様にアコギというのはアコースティック・ギターのことであり、決してあくどいこと(又はそのさま)ではない。
 
●EQ/「いーきゅー」と読む。別名イコライザー。音の高いとこだけとか、低いとこだけを強調したり削ったりするもので、簡単なやつはラジカセとかにもついてる。高級なものになると「すんげー高い音」とか「ちょっと高い音」とか「高すぎずでも低すぎない音」とか、ポイントを絞っていろいろ細かくいじれる。でも家に電話はかけない。いーきゅー・ふぉーん・ほーむ。
 
●インナー/インナースリーブの略。CDの歌詞カードや解説など、中に入っている冊子(紙)のことをさす。
 
●エフェクター/音を加工し、エコーなどの「効果」を与える機材。キーボーディストは手で操作し、ギタリストは足で操作することが多い。キーボーディストの手がでかく、ギタリストの足がでかいのはそのためである。

●マルチエフェクター/エフェクターの一種で、一台で何台もの働きをしてしまうマルチなエフェクター(そのまんまやんけ)。うさぎが出てきて充電したりはしません。
 
●音色のエディットシンセサイザーなどで音を作ること。昔はよくわからないつまみをよくわからずにいじってよくわからん音を出していたが、今ではメーカーによって作られた「イイ音」が最初からいくつも入っている(プリセット音色、という)ので、あまり音をいじったり作ったりしなくなった。やっぱりつまみもいいけどね。
 
●仮メロ/曲を作る時に、仮に入れておくメロディ。ヴォーカルものの曲の場合、ヴォーカルを録音する前に仮メロを入れておくことが多い。とはいえプリシラという恋人がいたりはしない。
 
●キーボード/コンピューターのキーボードのことではなく、楽器の鍵盤のこと。又は、鍵盤楽器の総称。鍵盤が付いていないシンセサイザーもあるし、また鍵盤が付いているといっても和音が出るとは限らない。私が最初に買ったシンセサイザーKorg MS-10は、自慢じゃないがいっぺんに一音しか出なかった。買うまで知らなかった私は大ショック。
 
●ケーブル/シールド、コードなどとも言う。楽器やミキサーなどの音の出入口をつなぐためのもの。ちょうどいい長さというのがなかなかないので、うちのは自作が多い。でもめんどくさいと市販品ですませてしまう。ちなみに当スタジオのケーブルは全部で何本くらいあるのだろう。100本ではきかんなぁ。おおこわ。
 
●サブアウト/音源の音の出口(アウトプット端子)は普通2つ(ステレオ)なのだが、たまにあとからミキサーでまとめることを前提とした予備の出力端子がついている。それがサブアウト。とはいえ、とりたててマッチョだとかふんどし好きというわけではない。
 
●シンセサイザー/音を合成(シンセサイズ)して作る機材。まったくゼロから音を作るものもあるが、今では現実に存在する楽器の音を元にして加工するタイプのものが多い。メーカーによってかなり個性も違うため、うちの機材は増える一方なのであった。とほほ。
 
●スチールドラム/中米を発祥とする、ドラムカンの底を叩いてへこませ演奏する楽器。くすんだガラスのような独特の音色が心地よい。アンディ・ナレルというスチール・ドラマーはかっこいいぞ。そういえばペドロ・アズナール(パット・メセニー・グループ)も叩いてたなぁ。
 
●センドミキサーに入力された音にエフェクターをかけるための出力。「送り」ともいう。それらの音はセンドからエフェクターに送られ、「リターン」から戻ってくるため、これをまとめて「センド・リターン」と呼ぶ。これはほんと。じゃあいつも嘘ばっかり書いとるのかというと、そんなことはございません。
 
●DAT/「だっと」と読む。デジタル・オーディオ・テープレコーダーの略で、カセットテープの半分くらいの大きさの専用テープにデジタルで音を録音するもの。MDなどに押されて一般的にはぜんぜん流行らなかったが、スタジオ機材としては完全に定着している。これはホントの話。とはいえちょっと目を離すと駆け出している、ということはない。
 
●タンバリン/(1)木やプラスチックでできたフレームに金属の板を付け、皮をはった打楽器。主に幼稚園やカラオケパブに棲息。
(2)矢野英男をリーダーとするバンドの名称。顔は白塗りで線の細いヴォーカルの矢野氏がフォーキーな詩を「えいっ」「えいっ」とぴょんこぴょんこ飛び跳ねながら歌う様は圧巻である。代表曲「ユキちゃん好き」「結婚」「ハロウィン・ロケット」他。
 
●DXエレピYamaha DX7が得意としていた音色のひとつで、独特のキラキラしたエレクトリック・ピアノの音。どのくらい独特かというとそりゃあもうたいへん独特で、大抵の人は独特すぎてしばらく使うとすぐに飽きてしまうほど独特。
 
●ディレイエフェクターの一種で、音に残響をつける機材。エコーみたいなもの。リバーブと似ているが、ディレイはこだま感がくっきりしており、リバーブはもっと「もやぁっ」としているとこが違う(ほんとか?)。

●ディレイタイム/ディレイの、元の音が鳴ってから「こだま」が鳴るまでの時間。普通は一定だが、機材によってはどんどん早くしたりもできて不思議。
 
●ドラム音源/電子楽器にはそれぞれ得意技があり、これはドラムの音が得意な機材のこと。ドラムマシンとも言う。まぁ得意技というくらいだからきっと得意なのであろう。
 
●トレモロギター系/トレモロというのは音量を周期的に変化させるエフェクター(わんわんわんわん〜と鳴る)で、それをギターにかけた音色。TVドラマ「ツイン・ピークス」のテーマ曲で有名。
 
●ハードディスク・レコーダー/テープとかではなく、ハードディスクに録音する機材。たとえば歌を録音してコンピューター上で音程を直したり、タイミングのズレを修正したりできるスグレモノ。ただし、もともとの声質はどうにもならんので、やっぱり歌は上手い方がいいのであった。
 
●パッド系シンセサイザーの音色のひとつで、ふわぁっとした音の総称(なんやそれ)。現実の楽器で言えば、オーケストラ(弦楽器や木管楽器)が弱ーい音をずーっと出している感じ。編曲をしている時、ちょっと音が足りないなと思うとつい足してしまい、それなりにサマにはなるのだが、実はもっと気を付けて使うべき音なのである。うーむ、深いなぁ。
 
●ピアノ音源/電子楽器にはそれぞれ得意技があり、これはピアノの音が得意な機材のこと。得意技というくらいだからきっと得意なのであろう。
 
●フレットレス・ベース系/バンドで低音を担当する楽器であるベース。左手でおさえる部分をネックといい、普通のベースはそこにフレットといって音程を正確にするための棒が何本もでっぱっているのだが、それを取り払ってしまったものをフレットレス・ベースという。バイオリンのようななめらかな音程変化が得られるのが特徴。拙作「罅割れた讖」やYAKATA「人形館BGM」の間奏でソロを取っているのはこの種の楽器である。
 
●プロフィットシンセサイザーのメーカー。アナログシンセの名機Prophet 5などが有名。
 
●ベル系シンセサイザーの音色のひとつで、キラキラした音の総称(なんやそれ)。言葉で説明するのは難しいなぁ。
 
●マスターキーボード/鍵盤のついていないシンセサイザーをコントロールしたり、打ち込み用に使われるキーボード。単体では音が出ないものもある(うちのD70は出ますけど)。
 
●マスタリング/CD制作の最終段階で、曲同士のレベルをそろえたり曲間を決めたりフェードアウトしたりすること。まれに音質そのものを変化させる場合もある。おお、いつになくまともな解説。
 
●マルチティンバー音源/一台のシンセサイザーの中に、複数のシンセサイザーが入っている状態の音源。つまり、同時にいろんな音が出せるのである。まちがっても耳にカバーなどしていない。
 
●ミキサー/たくさんの音のバランスをとり、まとめる機材。とはいえ、野菜を入れてもジュースは出来ん。

●サブミキサー/ミキサーといえど限界はあり、もっともっとたくさんの音をまとめる場合、ミキサーの前に別のミキサーで音をまとめて、それをさらにミキサーでまとめることがある。その「前ミキサー」がサブミキサー。とはいえ、とりたてて男っぽいとか新宿二丁目でよく見かけるというわけではない。
 
●MIDI/「みでぃ」と読む。シンセサイザーなどの電子楽器をつなぐための規格で、おかげでかつてはメーカーが違うと接続できなかったシンセなんかも今ではばっちり接続可能。コンピューターで楽器の管理をしたり曲のデータを保存したり出来るのは、このMIDIのおかげなのである。実はどのスタジオにもMIDIサマを奉る神棚があるのをキミは知っているか知らんのかそうか。
 
●MIDIパッチベイ/「みでぃぱっちべい」と読む。シンセサイザーなどの電子楽器をつなぐための規格であるMIDIの接続を切り替える機材。交通整理巡査という感じですね。
 
●Yamaha DX7/往年の名機にして初めてのデジタル・シンセサイザー(たぶん)。価格的にもかなり安く(といっても20ウン万円)、大ヒットした。デジタルシンセ特有の音色が魅力。でも音色をいじるのが難しかった。私も一時DX7sをマスターキーボードにしていた時機がある。
 
●リズムボックス/今では生楽器そっくりの音も出るシンセサイザーがまだピコピコいっていた頃、今では生ドラムそっくりの音も出るドラム音源もまだポコポコいっており、その頃のドラム音源の呼び名。そのチープさを逆に欲しがる人は今でも多く、いくらインド料理店のカレーが上手くてもボンカレーはまた別物、ということなのだろう。ちなみに当時の機材にはプレミアがついていて、買い集めていた人は今頃リズム成金となっていることであろう。ああうらやましい。
 
●リバーブエフェクターの一種で、音に残響をつける機材。エコーみたいなもん。キモチイイのでついついかけてしまうが、かけすぎると風呂場になっちゃうので水漏れには注意が必要。
 
●マイケル・ヘッジス/気取らず、飾らず、とてもナチュラルな天才ギタリスト。難解なギターソロからポップチューンまで、自分がいいと思った音楽を素直に演奏していた。彼に出逢っていなかったら、私が音楽を生業とすることはなかったかもしれない。なんの気なしに彼から貰ったピックが、結果的には形見となってしまった。97年12月2日没。
 
●Fostex DCM100(四)
コンピューターからコントロール可能な MIDI ミキサー。当スタジオには5台あり、 サブミキサーとして音源のまとめを司っている。
 
●Korg Wavestation SR(Studio-1を参照)
シンセサイザー。シンセシンセした音が欲しくて購入。 音色のエディット等はしていないので、残念ながらあまり使いこなしているとは言い難い。独特の パッド系の音をよく使う。
 
●Young Chang MP1(Studio-1を参照)
ピアノ音源。いろいろ聴き比べた結果選んだ機種で、かなり気に入っている。私のピアノ・ソロはほとんどこの機材の音。タテに設置しているのは場所がないからで、これが本来の姿というわけではありません。
 
●Yamaha REX50(Studio-1を参照)
Yamaha SPX90の次に買った マルチエフェクター。写真ではわかりにくいが、どでかい計算機のような、上に物が積みにくい形をしている(積んでるけど)。 リバーブが伸びてる途中でフッと消えてしまう以外はまあ良い機材(笑)。現在は仮歌用の リバーブとして使用。
 
●Zoom 9120(Studio-1を参照)
リバーブマルチエフェクター。コンピューターから ディレイタイムなどをコントロールできて便利。
 
●Digidesign Session 8(Studio-2を参照)
ハードディスク・レコーダー。Macintoshにささっているボードと専用のハードディスク、それからこのインアウト端子がセットになっている。ProToolsという高い機材の弟分で、8トラックまでレコーディングができる可愛いヤツ。
 
●SPX90(Studio-3を参照)
かつて私がギタリストだった頃、 マイケル・ヘッジスのコピーをするために初めて買った マルチエフェクター
 
●Roland R-8M(Studio-3を参照)
ドラム音源。今ではかなり古い機種であるが、使いやすいのと、チープな リズムポックスの音も得意ということもあり、バリバリの現役である。
 
●Roland JV2080(Studio-4を参照)
●Roland JV1080(Studio-1を参照)
シンセサイザーで、当スタジオの中心機材。2080の方が表示窓が広いので1080より視認性が高いが、どうもループ音色のタイミングがヨレるのが難。どちらにも音色拡張ボードをフルに挿している。
 
●Roland JV880(Studio-4を参照)
当スタジオにはJVシリーズが3台あるが、これはその中でも最初に出た機種。なんとなく音が太い気がする。
 
●Roland D550(Studio-4を参照)
やや昔の シンセサイザー。個性的な音が多いので今でも多用している。
 
●Korg 01R/W(Studio-4を参照)
シンセサイザー。これも少し前の機種。生楽器の音はRolandより電子的で、逆にそういう効果が必要なときに活躍。
 
●Yamaha TX802(Studio-4を参照)
シンセサイザー。往年の名機 Yamaha DX7と同等の心臓部を持つ。
 
●Yamaha TX81z(Studio-4を参照)
シンセサイザー。初期の マルチティンバー音源としてはかなり安価で、値段に魅かれて購入(笑)。
 
●Sony MU-R201(Studio-5を参照)
リバーブ。少し古いが定評のある機種だったので中古で購入。すべての Fostex DCM100からかけることができるように配線を組んである。
 
●Yamaha RX7(Studio-6を参照)
ドラム音源。かなり古い型で音も今聞くとしょぼいのだが、 タンバリンスチールドラムの音を気に入っているので現役なのである。YAKATAではクラッシュシンバルの音を低く再生してドラ替わりによく使った。
 
●Roland D70(Studio-7を参照)
マスターキーボードとして使用している シンセサイザー。内部の音色セットアップにやや難があるものの、ビブラフォンの音などは今でも使っている。