
ヘイ・ヘイ(p07)

「ソロ・ギターのしらべ 至高篇」M1
作:ウィリアム(ビッグ・ビル)・ブルーンジー
本HPの掲示板などで以前少し書いたが、この曲の冒頭などに見られるE7(2・3弦7f付近でのクォーター・チョーキングを含むもの)に関して、実は問題がある。
まず、このアレンジのオリジナル(お手本)であるエリック・クラプトンのMTVアンプラグド・ライヴのヴァージョンでは、クラプトンは2弦8f・3弦7fで弾いているのだが、CDでの私の演奏はどうやら2弦7f・3弦6fで弾いているようなのだ。なぜこのポジションで弾いているのか、今となっては自分でもよく憶えていない。推理してみると、私はあまりディープなブルースを好まないので、ブルース的なE7(2弦8fをチョーキングすることでE7の長三度に近づく)よりも、Em〜A7というサウンドを耳が好んでしまったのかもしれない(2弦7fはチョーキングすることでE7の短三度に近づく・ちなみにこれではブルースとは言えないかも)。ビートルズの「ラヴ・ミー・ドゥ」を聴いても、Gキーのブルースではなく、Gm〜C7という動きを感じている自分がいるのだ。ともあれ、
付属CDに合わせるのであれば ・・・2弦7f・3弦6f

クラプトンの演奏に合わせる場合、
またはブルース好きの方は ・・・2弦8f・3弦7f

と弾くと良いと思う。…しかし問題はこれで終わらない。以上のように、付属CDの演奏は2弦7f・3弦6fなのだが、楽譜(TAB)の方を見ると、初版・第二版ではCDと違い2弦8f・3弦7fと記されている。解説文もこの部分のフォームを2弦8f・3弦7fとして解説しているので、これも間違いということになる。

また第三版では、上記修正時にミスがあったらしく、五線譜のほうに誤記がある(TAB譜はあっています)。正しくはF#音(2弦7f)とC#音(3弦6f)。(02.07.05)
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