==== Text encoding : UTF-8 ==== Etude #3 エチュード #3  スリー・フィンガーによるソロ・ギター・スタイルのエチュードです。基本的には、伴奏のうちエイト・ビートの音は右手親指(p)で弾き、それ以外の音は右手人差指(i)、右手中指(m)で弾いていきます(カッコ2以降は例外)。ちなみに私は弦に対してどの指で弾くかを決めており、6〜4弦を右手親指、3弦を右手人差指、2弦を右手中指、1弦を右手薬指でピッキングしています。そのため4小節目や6小節目以降などは、楽譜に記した運指とは違い、1弦を右手薬指で弾いています。 [A] [1] Gのコード・フォームは、余力があれば中指で5弦2フレット・B音を押さえておきましょう(ダイアグラム譜参照)。ただし、無理して押さえる必要はありませんので、難しいようなら使う音のみ押さえればOKです。 [2] 2弦で弾いていくメロディはすべて右手中指でピッキングするように記してありますが、もしスムーズに弾けない場合は、m-m-mではなくi-m-iやm-i-mのように、人差指と中指を交互に使う弾き方を試してみて下さい。 [3] この部分のメロディ・パートは休符になっていますが、意図的に音を止めるということではなく、伴奏でメロディと同じ弦(2弦)を弾くため勝手に音が止まってしまうことを表しています。 [4] 3弦開放・G音を弾く時点で、できれば2弦開放・B音を消音すると、メロディがクッキリするでしょう。ちなみに筆者は、右手で消音しています。 [5] メロディが2弦開放・B音を弾くタイミングで、Cmを押さえていた左手薬指と人差指を離します。離す時に余計な音が出ないよう、注意しましょう。 [6] Amは、余力があれば薬指で3弦2フレット・A音を押さえておきましょう(ダイアグラムを参照)。ただしここも[1]同様、無理して押さえる必要はありません。 [7] Cmはセーハして押さえるように記してありますが、下図のようにセーハしなくても弾くことができます。やりやすい方で弾くとよいでしょう。メロディを消音するという点では、セーハしない押さえ方のほうが、指を離すことで自然に音が切れてくれるので、楽かもしれません(セーハで押さえた場合、消音には右手の動作が必要になります)。 図版 [8] ここも[5]と同様、余力があれば薬指で3弦2フレット・A音を押さえておきましょう(ただし、無理して押さえる必要はありません)。 [9] ここは、いわゆるスリー・フィンガーのパターンではありませんので、親指(p)で弾く音がエイト・ビートではなくなります。 [10] CからDへの移行は、Cで押さえた4弦2フレット・E音と5弦3フレット・C音を、+2フレットぶん並行移動して行います。いずれも、3弦開放・G音を弾くタイミングで一旦離して、わざと音を切ります。次の小節の最初も同様です。 ※このエチュードは、CD付き書籍『はじめてのソロ・ギター入門』(ドリーム・ミュージック・ファクトリー刊)に収録してあるものと同じ曲です。