==== Text encoding : UTF-8 ==== Etude #2 エチュード #2  クイック・アルペジオ(左側に波線を付記された音符)は、2本以上の弦を同時にピッキングする際に、低音弦側(弾く指で言うと右手親指側)から少しだけ時間差を付けて、弦を1本ずつ弾く奏法です。低音弦側(親指)をほんの少し早く弾き、高音弦側が拍ちょうどのタイミングに来るようにするとよいでしょう。  このエチュードでは、各小節の最初に出てくるコードを、すべてクイック・アルペジオで弾いていきます。慣れるまでは、ゆっくりと弾いてみましょう。 [A] [1] ここはメロディが高音弦から低音弦に移動しながら下がって行くので、できれば消音しながら弾いていきましょう。私は、2弦3フレット・D音を弾くと同時に1弦に右手薬指を乗せて消音し、3弦2フレット・A音を弾くと同時に2弦に右手中指を乗せて、消音しています。 [2] 余力があれば左手中指で、5弦2フレット・B音を押さえておきましょう(ダイアグラム参照)。 [3] ここのCのフォームは、4拍目で左手中指を使うため、1小節目とは違って4弦2フレット・E音を押さえなくてよいでしょう。もちろん、押さえておいて後で移動させても構いません。 [4] Emは、4弦2フレット・E音(左手薬指)と5弦2フレット・B音(左手中指)を押さえるフォームがよく知られていますが、後半でメロディを押さえる都合上、4弦と5弦は押さえなくて構いません。この[4]も[1]同様、メロディが高音弦から低音弦に移動しながら下がるので、できれば消音するとメロディがクッキリするでしょう。 [5] ここでリピートしています。この楽譜にはリピートで戻る場所の指定がないので、曲の一番最初に戻ります。 [6] ここのCのフォームは、[3]と違って他で中指を使わないため、余力があれば4弦2フレット・E音を中指で押さえておきましょう。 [7] ここは、3本しか弦を弾きません。4弦を右手親指、3弦を右手人差指、2弦を右手中指でピッキングします。 ※このエチュードは、CD付き書籍『はじめてのソロ・ギター入門』(ドリーム・ミュージック・ファクトリー刊)に収録されているものと同じ曲です。