==== Text encoding : UTF-8 ==== 出会い Encounter  ソロ・ギター・アルバム『Obedient Woods』収録曲。もともとは、2008年に兵庫県姫路科学館で投影されたプラネタリウム番組「地球人をさがせ!」(制作:(有)スペースサイト)のサウンドトラックとして、ギターで作曲しました。「地球人をさがせ!」は、宇宙人さがしを夢見る少年コウと親友の少女ルル、そして宇宙人なんていないと言い張る少年マーサ。3人の衝突と芽生える友情、そしてその30年後を描いた物語。この「出会い」は物語冒頭で、主人公3人と天文学者の博士が出会うシーンのために書いた曲です。オリジナル・サウンドトラック・アルバムでの原題は「博士との出会い(Doctor and Kou)」。  3フレットの全弦と、5フレットの2〜6弦に、2つのカポタストを付けています(写真)。5フレットのカポタストは1弦を空けておかなければならないのですが、片側から止める形であれば普通のカポタストを付けることができます(5本の弦だけを押さえる専用のカポタストも市販されていますし、バンジョー用のカポタストを使っても同じ事ができます)。ちなみに私はshubb社製の、普通の6弦用カポタストを使用しています。  TAB譜で1弦0フレットと記された部分([Intro]冒頭など)は開放弦を表し、そのまま押さえずに1弦を弾きます。この場合、5フレットのカポは1弦を空けてありますので、3フレットに付けられたカポで押さえられた部分が鳴ります。  [C]は、作曲時には無かったセクションで、『Obedient Woods』収録時に書き足しました。「地球人をさがせ!」のサウンドトラックである…という“しるし”を残したかったので、同番組のメイン・テーマのメロディを編み込んであります。 [Intro] [1] 5弦開放・A音を弾く時点で、可能であれば響いていた6弦開放・D音を、押弦に使っていない左手の人差指か右手親指の背(爪側)で触れて消音します。続いて6弦開放・D音を弾く時点で、5弦を左手の人差指で触れて消音します。他の1〜3弦と上記以外の6弦は、[Intro]4小節目の3拍目でピタッと止めるまで、響かせておきます。[C]の8〜9小節目も、同様です。 [A] [2] 符頭が×印の音符はストリング・ヒットです。弦に、右手指を叩く感じで乗せて、音を止めると同時に打音を出し、続いてその指で引っかけるように弦をピッキングします。ただしこれは、打音よりも消音のために行っていますので、打音が出なくても構いません。3小節目も同様です。 [3] 3弦開放・G音は、1回目と2回目(リピート時)は弾かず、3回目(セーニョ1時)のみ弾きます。ただし、特に意図がある違いではありませんので、3回目も無しで弾いていただいて構いません。 [4] 1弦7フレット・B音と8フレット・C音でメロディを弾いていますが、音を出している時以外は左手の小指を離して、音を鳴らさないようにします。具体的には、[B]冒頭でメロディが3弦7フレット・D音に移行した時には左手小指を離し、次に1弦7フレット・B音を弾く時点で改めて押さえ直します。[B]4小節目の後半〜5小節目も同様です。 [B] [5] この小節は3回目(セーニョ2時)のみ、カッコで括られた部分を弾いています。ちなみに2回目(セーニョ1時)は最初のCmaj7をクイック・アルペジオで弾いていますが、特に意図がある違いではありませんので、クイック・アルペジオ無しの形に統一していただいても構いません。 [6] 1弦3フレット・G音を押さえていた左手中指は、小指で5〜7フレットを押さえた後も押さえ続け、一緒に2フレットぶん移動すると、スライドの支えにもなりますし、スライドの後に中指で押さえた5フレットを弾く時に、改めて押さえ直す必要がなくなります(小指を離すだけでOK)。また、左手小指が1弦7フレット・B音にスライド・アップする時点で、5弦3フレット・C音を押さえた左手人差指を離しています(ただし、2〜3弦開放は伸ばしておきます)。 [7] Dの6弦開放・D音を弾く時点で、それまで伸ばしていたCmaj7の2〜3弦開放を止めたいので、空いた左手人差指で1〜5弦に触れて消音します(写真)。ただし1弦は、人差指より高いポジションを中指で押さえているので、音は止まりません。3x(カッコ内)も同様。 [8] 右手親指で6弦を叩いて打音を出し、そのまま指を弦に乗せておきます。同時に1弦も右手薬指を乗せるなどして、メロディも止めます。実際には、[7]での2〜3弦消音が上手く行かない場合を考え、1〜3弦(と6弦)に触れて消音するとよいでしょう。3x(カッコ内)も同様です。 [9] 左手薬指で押さえた3弦4フレット・B音は、左手小指で押さえた3弦5フレット・C音を弾く間も押弦したままにします。また、両方とも、2弦開放・B音を弾く時点で離します。 [10] 1拍の間に5つの音を弾きます(5連符)。難しい場合は2+3に分け、タラ+タララのように考えてもよいでしょう。 [11] ここまで演奏したら、[A]に戻ります(ダル・セーニョ1)。そして[B]7小節目を終えたら、Coda1へ跳びます。 [C] [12] ここまで演奏したら、[B]に戻ります(ダル・セーニョ2)。そして7小節目を終えたら、Coda2へ跳びます。 【音源】BSVD9014a 【録音日】2013年02月27日 【使用ギター】YOKOYAMA AR-WH 南澤大介カスタム 【使用弦】Wyres CP1456M 【カポタスト】Shubb C1 x2