==== Text encoding : UTF-8 ==== Inherit the Stars [M’s Space version] 星を継ぐもの [M’s Space version]  2013年発売のアルバム『Obedient Woods』に収録。もともとは2006年7月に兵庫の姫路科学館で投影された「宇宙への夢と憧れ〜ロケット開発物語〜」(制作:((有)スペースサイト)という、ロケットの開発に情熱を注いだ科学者たちの素顔に迫るプラネタリウム番組のエンディング・テーマとして作曲したものです。タイトルは、ロケット開発で受け継がれていく情熱と技術…というイメージで、私の好きなSF小説(ジェームス・P・ホーガン「星を継ぐもの」)からいただきました。  チューニングはドロップDです。アルバム『Obedient Woods』では全弦を一音半下げていましたが、このヴァージョンは半音下げ(C#G#C#F#A#D#)で演奏しています。五線譜では普通のドロップD(DADGBE)として記譜してありますので、ご注意下さい(半音下げずに、ドロップDのまま弾いていただいて構いません)。  シャッフルのリズムなので、八分音符の場合オモテ拍がウラ拍より長くなります(比率で言うとオモテ2:ウラ1)。アルペジオを中心にしていますが、部分的にストロークも使っています。メロディを含むストロークの場合、高音弦を強めに弾き、メロディより高い弦は必ず消音しましょう(例えば[C]2小節目冒頭は2弦がメロディなので、1弦を消音)。 [Intro] [1] 6弦5フレット・G音は、左手だけで音を出すレフト・ハンド(L.H.)で弾きます(動作としてはハンマリングと同じ)。ただし、ここでは右手もピッキングしています(ピッキングとレフト・ハンドを同時に行っています)。 [2] 4弦開放・D音が残っていると、フレーズがはっきりしないので、できれば5弦3フレット・C音を弾く時点で消音します。[Inter]、[Ending]の当該部分も同様です。 [A] [3] [1]と同様レフト・ハンドですが、1回目のみ行い、2回目(リピート時)には普通にピッキングしています。特に意図がある違いではありませんので、どちらか弾きやすい方に統一していただいて構いません。 [4] 余力があれば、ダイアグラム譜に記されたように4弦2フレット・E音を左手中指で押さえておくとよいでしょう。 [5] 伴奏がメロディより高い音域に行きますので、強く弾きすぎないように注意しましょう。 [6] 3〜5弦は、それぞれ右手の中指、人差指、親指でピッキングし、すぐに同じ指を弦に乗せて音を切ります。同時に、押弦した左手を緩めておくとよいでしょう(大きく離すと離弦時の音が出てしまうので、力を抜くけれども触れているのがよい状態です)。続いて、その弦に乗せた指を使って再び3〜5弦をピッキングします。 [7] 基本的には[6]と同じですが、ここでは3、4、6弦を弾いています。 [B] [8] やわらかくダウン・ストロークします。また、ここからのCmaj7による2小節は、伴奏の低音部である4弦2フレット・E音や5弦3フレット・C音を押さえた左手を途中で離さなければならないため、1弦開放・E音(や、途中でメロディとしても弾く2弦開放・B音)をできるだけ伸ばしつつ、メロディを弾いていきます。[C][B2][C2]の当該部分も同様です。 [9] 6弦5フレット・G音を左手薬指で押さえながら、中指を3弦3フレット・B♭音から4フレット・B音へスライドさせます。 [C] [10] 2弦は1回ピッキングするだけで、3フレット・D音→1フレット・C音(スライド)→開放・B音(プリング)→1フレット・C音(ハンマリング)、まで左手だけで音を出します。難しい場合は、プリングを止めて2弦開放をピッキングするか、あるいはさらにハンマリングも止めて2弦1フレットもピッキングするようにしてもよいでしょう。[C2]5小節目も同様です。 [11] 3弦は鳴らしたくないので、4弦4フレット・F#音を押さえた左手中指で触れて、消音します。 [D] [12] 6弦は鳴らしたくないので、左手親指でネックを握り込んで消音します。 [13] 1弦と5弦は鳴らしたくないので、1弦は2弦3フレット・D音を押さえた左手人差指で触れるか、右手のストロークに使っていない指を引っ掛けて消音し、5弦は6弦5フレット・G音を押さえた左手薬指で触れて、消音します。同じ小節の3拍目も同様です。 [14] 6弦は鳴らしたくないので、左手親指でネックを握り込んで消音します。また、1拍目の1弦も鳴らしたくないので、2弦1フレット・C音を押さえた左手人差指で触れるか、右手のストロークに使っていない指を引っ掛けて消音します。 [15] 5弦は鳴らしたくないので、6弦3フレット・F音を押さえた左手薬指で触れて、消音します。 [16] この部分の運指は、アルバム・ヴァージョンから変更しています。 [Inter] [17] 右手の手首に近い手のひらでボディを叩いて打音を出しています(パーム:+)。  [C2] [18] 伴奏がメロディより高い音域に行きますので、強く弾きすぎないように注意しましょう。 [B2] [19] ミュートされた弦に対してのストロークで、ノイズのような音が出ています。[B]のように、普通にストロークしてもよいでしょう。 [C2] [20] [11]同様に3弦は鳴らしたくないので、4弦4フレット・F#音を押さえた左手中指で触れて、消音します。 [21] [11]、[20]と同様に3弦は鳴らしたくないので、4弦4フレット・F#音を押さえた左手中指で触れて、消音します。 [D3] [22] 1弦は、2回目(リピート時)はグリス・アップし、1回目はグリス・アップしていません。ただし、特に意図がある違いではありませんので、どちらか弾きやすい方に統一していただいて構いません。 [23] 通常のストロークと方向が逆ですが、特に意図があるわけではありませんので、普通にオモテ拍をダウン、ウラ拍をアップ・ストロークで弾いても構いません。 [24] 符頭が×印の音符はストリング・ヒットです。5弦に、右手親指を叩く感じで乗せて、音を止めると同時に打音を出しています。