==== Text encoding : UTF-8 ==== Méditation (Thaïs) [Massenet] タイスの瞑想曲 [マスネ]  フランスのオペラ界を代表する作曲家、マスネ(1842〜1912)の代表作『タイス』。娼婦タイスは修道士アタナエルにより死の直前に改心するが、アタナエルは逆にタイスに恋をして信仰を失ってしまう…という物語です。この“瞑想曲”は、第二幕第一場と第二場をつなぐ間奏曲として演奏され、快楽と信仰の狭間で苦悩するタイスの心情を表現しています。 [Intro]  最初のDフォームを押さえたまま、左手小指で5弦と4弦5フレットのハーモニクス・ポイントに触れ、右手でピッキングしてハーモニクスを弾きます。小指が届かないなど、演奏が難しい場合は、5フレット・ハーモニクスと同じ音が出るハーモニクス・ポイントをサウンド・ホール近くで探し、右手人差指で触れて右手でピッキングして出してもよいでしょう。ハーモニクス・ポイントは、弦の全長の3/4の位置です。ギターにもよりますが、一番ハイ・ポジションのフレットよりもさらにブリッジ寄りの、サウンド・ホール上あたりになるでしょう(写真)。 <写真> [B] [1] 記譜が煩雑になるのを避けるため、メロディ・パートにも下向きの棒・旗を付けてあります。伴奏(主に2弦開放・B音)はメロディの合間に、合いの手のような感じで弾きます(逐一消音する必要は、ありません)。 [C] [2] 直前のフォーム、特に1弦5フレット・A音を押さえたまま、その12フレット上にあたる1弦17フレットに右手人差指で触れて薬指でピッキングし、人工ハーモニクスを出します。同時に、右手親指で6弦開放をピッキングして、実音を出しています。 【音源】BSVD7010a 【録音日】2005年7月16日 【使用ギター】モーリスS-121sp 南澤大介カスタム 【使用弦】John Pearse #736