==== Text encoding : UTF-8 ==== Pavane pour une infante défunte [Ravel] 亡き王女のためのパヴァーヌ [ラヴェル]  ドビュッシーと並び、フランス印象派を代表する作曲家モーリス・ラヴェル(1875〜1937)のピアノ曲で、後にラヴェル自身が管弦楽曲に編曲しています。パヴァーヌというのは、スペインを起源とするゆったりした宮廷舞曲のことで、タイトルの“亡き王女”は、ラヴェルが若い王女の肖像画にインスパイアされて作った…とも、フランス語で“パヴァーヌ”に合う語感の言葉を適当に選んだだけ…とも言われています。 [A] [1] メロディより伴奏が高い音域に来ますので、伴奏を強く弾きすぎないように注意しましょう。6小節目なども同様です。 [A2] [2] 左手中指で、1〜3弦5フレットを部分セーハします。他の指…左手人差指や小指も、寝かせ気味(セーハ気味)にするほうが押さえやすいでしょう。難しい場合は5フレット・セーハをやめ、伴奏をベース音だけにして、メロディの1弦5フレット・A音は左手中指の指頭で押さえて弾くとよいでしょう。次の小節後半も、同様です。 [B2] [3] ストロークではなく、指弾きします。右手は、まず5弦を親指、次に4弦も親指で弾きます。あとは、3弦を人差指、2弦を中指、1弦を薬指でピッキングします。速く弾くのは難しいですが、逆にゆったり弾く方が雰囲気が出るでしょう。もし難しい場合は、4弦を省略しても構いません。 [4] このGmaj7(onD)も、[2]と同じように指弾きです。 [5] 左手はGmaj7(onD)を押さえたまま、右手人差指で6弦2フレット・E音、中指で4弦2フレット・E音を押さえ(R.H.:ライト・ハンド)、その後に同じ右手指でプリング・オフします。プリング・オフ時にもし5弦に当たっても、左手が9フレットを押さえているので問題ありません。 [6] ここだけはストロークで弾きます。左手人差指による4〜6弦5フレット・セーハが難しい場合は、6弦5フレット・G音だけを人差指の指頭で押さえて、5弦は6弦を押さえた人差指で消音し、4弦は開放・D音にして、あとは楽譜と同様2〜3弦開放+1弦7フレット・B音を弾いてもよいでしょう。 【音   源】BSVD7008a 【録 音 日】2005年7月7日 【使用ギター】モーリスS-121sp 南澤大介カスタム 【使 用 弦】John Pearse #736