==== Text encoding : UTF-8 ==== Prelude op. 28, No. 7 [Chopin] 前奏曲 第7番 [ショパン]  “ピアノの詩人”ショパン(1810〜1849)が20代の頃に作曲した、『24の前奏曲集』の第7番です。わずか16小節の短い曲ですが、日本では太田胃散のCMで使われ、長く親しまれています。ちなみに『24の前奏曲集』は、彼が敬愛したバッハの影響もあって、1曲ごとに異なるキーで作られており(1番から順にC、Am、G、Em、D…)、この第7番はAキー(イ長調)になっています。  ゆったりと、自由なテンポで弾くとよいでしょう。 [A] [1] 小節の最初から、左手人差指で1〜2弦4フレットを部分セーハし、そのまま5フレットへ移動しています。1拍目では1弦を使わないので、そこでは人差指の指頭だけで2弦を押さえ、2拍目で倒して1〜2弦 を部分セーハしてもよいでしょう。 [2] 3弦2f・A音を押さえる際に、左手中指で2〜4弦(1〜4弦でもOK)を部分セーハします。押さえにくい場合はセーハせず、弦毎に指頭で押弦してもよいでしょう。 [B] [3] このF#音は、[A]2小節目と同じ音ですが、次の運指の都合から左手人差指で押さえます。すぐ次の音も人差指で押弦するので、もし難しい場合は2弦7フレットの代わりに3弦11フレットを押さえて出すか、次の3弦8フレットを左手中指、4弦10フレットを左手小指で押さえるなど、工夫してみましょう。 [4] 最初は左手人差指の指頭で3弦を押さえ(8f・D#音→9f・E音)、1弦9f・C#音を弾く時点で指を倒して1〜3弦を部分セーハします。この時、3弦を押さえていた指頭はできるだけ離さないほうがよいですが、難しい場合は一瞬だけ離し、あらためて部分セーハしなおしても構いません。あるいは、小節の最初に3弦8fを押さえる時点から、人差指で1〜3弦を部分セーハしておいてもよいでしょう。 [5] 直前で押さえた4弦11フレット・F#音は、2〜3拍目では弾きませんが、そのまま押さえておいて、続くF#7へ移行する際の軸にします。 [6] ここもクイック・アルペジオです。5弦と4弦は右手親指で順にピッキングし(急がなくても大丈夫です)、続けて3弦を人差指、2弦を中指、1弦を薬指で、少しだけ時間差を付けて弾きます。 [7] メロディが装飾音符(小さい音符)になっていますが、ここはしっかりとピッキングし、一瞬遅れて次の伴奏を弾きます。 【音源】BSVD7002a 【録音日】2019年6月19日 【使用ギター】James AC/DM 南澤大介シグネチャー 【使用弦】Wyres CP1456M