==== Text encoding : UTF-8 ==== Rossini : William Tell Overture ロッシーニ:ウィリアム・テル序曲  イタリアの作曲家ロッシーニ(1792〜1868)の代表作であり、37歳で引退した彼の最後のオペラ作品。弓の名手でスイス建国の英雄ウィリアム・テルをテーマにしています。本楽譜では、最も有名な曲終盤の部分“スイス軍隊の行進曲”をアレンジしています。  曲の大半の部分は、右手人差指や中指によるストロークで演奏します(TAB譜の下側に門とV、門はダウン・ストローク:高音弦方向に弾き下ろす、Vはアップ・ストローク:低音弦方向に弾き上げる)。TAB譜に記されていないメロディより高い弦は音を出さないようにしますが、右手のコントロールだけでは難しいので、基本的には左手で触れて消音します。例えば[Intro]冒頭の(音を出さない)1弦は、2弦を押さえた左手小指の、指頭の腹で1弦に触れて止めます。  また、上下の弦は鳴らすけれどその間の弦を鳴らさない箇所は、ひとつ低い弦を押さえた指で触れて止めます。例えば[A]<カッコ2.>最後・Bmの5弦は、6弦を押さえた左手薬指の、指頭の腹で触れて消音します。  同じコード・同じポジションでも、低音弦を弾いたり弾かなかったりすることがあります(例:[Intro]1~10小節目は、最初のみ5~6弦を弾き、それ以外では弾いていません)。この場合、弾いたことがある弦については、厳密に消音する必要はありません(先の例の場合では、5〜6弦を弾いていない箇所でそれらが鳴ってしまっても構わない)。 [Intro] [1] 右手親指で6弦を叩く(ストリング・ヒット)のと同時に、左手で全弦を消音します。[C]8小節目なども同様です。 [A] [2] ラスゲアド(Ras.)は、右手小指→薬指→中指→人差指の順に少しだけ時間差を付けて、じゃらららーんとストロークします。[E]8小節目も同様です。 [C] [3] ここまで演奏したら、[A]に戻ります(ダル・セーニョ)。そして<カッコ3.>から[A]アタマに戻り、7小節目を終えたら、Codaへ跳びます。 CODA [4] 3弦2フレット・A音は左手人差指で押さえ、ハイ・ポジションへグリス・アップ(g.u.)しつつ1〜3弦の部分セーハに移行します。そして次のDaugへは、Dのフォームのまま平行移動します。 【音源】BSVD7045a 【録音日】2006年8月14日 【使用ギター】モーリスS-121sp 南澤大介カスタム 【使用弦】John Pearse #736