==== Text encoding : UTF-8 ==== Faure : Sicilienne フォーレ:シシリエンヌ  近代フランスを代表する作曲家の一人、フォーレ(1845〜1924)の代表曲。もともとは彼が40代の頃チェロとピアノのために書いたもので、のちに自身が手がけた劇「ペレアスとメリザンド」の音楽にも流用しています。ちなみにタイトルの「シシリエンヌ」というのは、イタリアのシシリー島を発祥とする舞曲のことで、この曲でも終始奏でられている「ターータター〜」という独特なリズムが特徴です。 [A] [1] 6弦2フレット・E音は、左手親指でネックを握り込むようにして押さえます(難しい場合は、左手人差指を移動させて押弦してもよいでしょう)。2回目の5弦開放・A音(2拍目ウラ)を弾いた後、左手親指や中指(4弦2フレット・E音)を離し、3弦2フレット・A音を押さえた薬指をグリス・アップして、5フレットまで移動します。 [2] 左手中指での部分セーハが難しい場合、右図のように押弦してもよいでしょう。 <図> [C] [3] かなり押さえにくいフォームですので、難しい場合は譜例1のように簡略化しても構いません。 [4] ここまで演奏したら、[A]に戻ります(ダル・セーニョ)。そして7小節目を終えたら、Codaへ跳びます。 Coda [5] 直前のAmからDへの移行は、2弦8フレット・G音を押さえた左手小指を7フレット・F#音へスライドさせると同時に、4弦開放・D音のベース音を弾きます。もし余力があれば、右手親指で4弦をピッキングする直前にその爪側で5弦に触れるなどして、5弦開放・A音を消音するとよいでしょう。 【音源】BSVD7043a 【録音日】2007年7月30日 【使用ギター】モーリスS-121sp 南澤大介カスタム 【使用弦】John Pearse #736