==== Text encoding : UTF-8 ==== Gounod : Ave Maria グノー:アヴェ・マリア  宗教音楽やオペラで有名な、フランスの作曲家グノー(1818〜1893)の代表作です。“アヴェ・マリア”というのは聖母マリア讃歌という意味で、シューベルトをはじめ多くの作曲家が同題の曲を作っていますが、それぞれ別の曲です。また、このグノーのアヴェ・マリアをはじめ、多くがカトリックの祈祷文“天使祝詞”を歌詞に使っています。オリジナルの伴奏は、グノーが敬愛したバッハの作曲による“平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番”をそのまま使っていて、グノーはその上に乗せる形でメロディを作曲しています。 [Intro]  ロー・ポジションのCのフォームから、5弦3フレット・C音を押さえた左手薬指を軸にして、続くDm7(onC)のフォームに移行します(ダイアグラム譜を参照)。演奏は1音ずつ弾くアルペジオですので、一度に押さえ直さずとも、弾く順番に押弦していけばOKです。次のG7(onB)へは、1弦1フレット・F音を押さえた左手人差指と2弦3フレット・D音を押さえた小指を軸にして、フォーム・チェンジします。 [A] [1] 記譜の都合で伴奏が休符になっていますが、実際は5弦2フレット・B音を押さえたまま、3〜4弦開放も含め音を止めずに伸ばし、響かせておきます。[B] 4小節目のカッコ付き休符も同様です。 [2] 小節の1〜2拍目は5フレット部分セーハのハイ・ポジションで押さえ(ダイアグラム譜を参照)、3拍目の5弦開放・A音を弾いている間にロー・ポジションへ移動します。 [B] [3] 4〜6弦3フレットを、左手薬指で部分セーハします。難しい場合は、小節前半の1〜2拍目(3弦2フレット・A音を押さえている間)は6弦3フレットを左手薬指、4弦3フレットを小指で押さえ、3拍目で6弦3フレットを左手中指、4弦3フレットを薬指で順番に押さえ替えてもよいでしょう。 [C] [4] 最初は左手人差指で1〜5弦3フレットをセーハし、3拍目の1弦開放・E音を弾く時点で人差指の付け根を離して、3〜5弦のみ押さえる部分セーハに移行します。部分セーハが難しい場合は、1つ目(2拍目ウラのウラ)の1弦開放・E音を弾くと同時に他の指も離し(伴奏は音が止まります)、3〜4拍目は[Ending]1小節目のようなフォームで押さえてもよいでしょう。 [5] 1〜2拍目は、左手人差指で4〜6弦3フレットを部分セーハし(全セーハでもOK)、同時に薬指で1〜3弦5フレットを部分セーハします。そして2拍目最後の1弦開放・E音で全弦を離してフォーム・チェンジし、ロー・ポジションへ移動します。この後の4〜6弦3フレットは、左手薬指(ダイアグラム譜を参照)あるいは中指で部分セーハしてもよいですし、個別に押さえても構いません(個別に押さえる際は、6弦を薬指、5弦を中指、4弦を小指で押さえると多少楽かもしれません)。 [6] 3弦開放・G音を弾いている間に、フォーム・チェンジします。 [Ending] [7] 4〜6弦3フレットは、左手薬指で部分セーハします。難しい場合は、6弦3フレットを左手薬指、4弦3フレットを小指で押さえ、5弦は開放・A音を弾いてもよいでしょう。 【音源】BSVD5038a 【録音日】2005年7月8日 【使用ギター】モーリス S-121sp 南澤大介カスタム 【使用弦】John Pearse #736