==== Text encoding : UTF-8 ==== Haydn : The Surprise ハイドン:驚愕  “パパ”と呼ばれ、多くの作曲家や聴衆に親しまれたオーストリアの作曲家ハイドン(1732〜1809)が、50代の終盤に訪れたロンドンで作曲した交響曲第94番ト長調の第2楽章です。ちなみに第2楽章はハ長調(Cキー)で書かれており、ここでもそのままのキーでアレンジしています。  音符の旗側に付いた黒い点はスタカートで、音を短く切ることを表します。押さえた左手を緩めたり、空いた左手指で触れるか、あるいは右手でピッキングした後に触れるなどして、音を止めるとよいでしょう。 [A]  2回目の伴奏部は、右手の小指がわ側面でブリッジあたりの弦に触れ、音を詰まらせる“ミュート奏法”で演奏します。 [1] 1弦1フレット・F音と6弦1フレット・F音は、1弦を左手中指、6弦を左手人差指で別々に押さえるよう記してありますが、人差指の全セーハで押さえても構いません。 [2] 伴奏は、休符で音を切るためにわざと押さえて弾くポジションにしてありますが、難しければA音(Amの伴奏)は5弦開放、D音(Dの伴奏)は4弦開放で弾いてもよいでしょう。 [3] ハーモニクス・ポイントを叩いて弾くタッピング・ハーモニクスです。左手で押弦したポジションのちょうど12フレット上を叩くように記譜してありますが(TAB譜・菱形の内側)、このような形に叩くのは不可能なので、1弦15フレットから6弦17フレットを結ぶ直線をだいたい狙って叩きます。全弦のハーモニクスを綺麗に鳴らすのは難しいので、特に1、2弦がきちんと鳴っていればOKです。  もしうまく鳴らない場合は直前の<カッコ1>のように押さえ(ただし5弦は消音するか、2フレット・B音を左手中指で押弦)、全弦12フレット上を叩いてもよいでしょう。開放弦はタッピング・ハーモニクスが出やすいため、記譜した叩き方よりもハーモニクスが鳴りやすいと思います(特に2〜4弦。他の弦は実音でOK)。またこの場合、直前の実音も<カッコ1>と同じフォームでOKです。 【音源】BSVD7033a 【録音日】2007年8月9日 【使用ギター】モーリスS-121sp 南澤大介カスタム 【使用弦】John Pearse #736