==== Text encoding : UTF-8 ==== Bizet : Farandole (from "L'arlesienne Suite") ビゼー:ファランドール (『組曲アルルの女』より)  フランスの作曲家ビゼー(1838〜1875)の代表作。村の旧家の青年フレディがアルル地方の女に恋しますが、周囲の反対によって最後は自殺する…という物語で、“組曲アルルの女”は、もともと劇番として作られた短い曲を音楽会用に編曲したものです。この“ファランドール”は、ビゼーの死後に友人のギローが編曲した第2組曲中の1曲で、プロバンス地方の民謡「三人の王の行進」の旋律([A]、[B]、[F])とファランドール(舞曲)を組み合わせて作られています。 [A] [1] 3弦2フレット・A音は弾きませんが、この前から押さえたままにしておくことによって、コード・チェンジの軸にします。4小節目後半〜5小節目も同様です。 [2] 2弦6フレット・F音は、F(onE♭)でも弾きますので、C(onE)では離さずに押さえておきます(コード・チェンジの軸としても使っています)。6小節目も同様です。 [B]  同じメロディが、高音部と低音部で2拍ずれて進行します。別々に考えると混乱しやすいので、最初のうちは分けて考えずに2音をコードとして捉え、まず1〜2拍程度の短い長さの単位で練習していき、それができたら次に4拍ぶんなど少し長め…というように運指を練習してみるとよいでしょう。 [3] ここから、テンポを早くしています。 [C]  ダイアグラムでは1〜2弦2フレットを左手人差指で部分セーハするように記してありますが、1弦2フレットを弾くのは1小節目の最後だけですので、人差指の指頭を移動させて、個別に押弦してもよいでしょう。その場合、ここの部分セーハは必要ありません。 [E]  メロディは[C]と同じですが、3弦2フレット・A音も弾くため、[C]と違って部分セーハが必須です。各小節最初のコードは、ダウン・ストロークで弾きます。また、ストローク時には1弦を鳴らしたくないのですが、左手は部分セーハしているため消音に使いづらいので、右手の空いた指を乗せるなどして消音します。 [F]  ピッキングする右手指を弦に引っ掛けるようにして、やや強くバチッとはじくように(プル気味に)弾きます。 【音源】BSVD7031a 【録音日】2005年7月18日 【使用ギター】モーリス S-121sp 南澤大介カスタム 【使用弦】John Pearse #736