==== Text encoding : UTF-8 ==== La fille aux cheveux de lin [Debussy] 亜麻色の髪の乙女 [ドビュッシー]  フランス印象派を代表する作曲家ドビュッシー(1862〜1918)のピアノ曲。12曲から成る「前奏曲集第1番」の中の第8曲で、フランスの詩人ルコント・ド・リルの“スコットランドの歌”に登場する少女にインスパイアされたものです。  オリジナルはG♭キー(変ト長調)ですが、弾きやすさの都合から、ここではGキー(ト長調)でアレンジしてあります。 [A] [1] このメロディは消音せず、わざと音を重ねて響かせます。 [2] クイック・アルペジオで弾きます。まず6弦を右手親指で弾き、続く4弦も親指でピッキングします。後は順に、3弦を左手人差指、2弦を左手中指、1弦を左手薬指で弾きます。 [B] [3] 伴奏の5弦5f・D音は、小節いっぱい押さえておくように記譜してありますが、難しい場合はメロディの進行の途中で離してもよいでしょう。ただし、最低音である6弦5f・G音は、5弦よりも重要ですので、可能な限り押さえたまま、響かせておきましょう。 [4] 4弦と5弦による伴奏は、指を変えて押さえていくのではなく、左手中指と薬指で押さえっぱなしにして、左手ごと移動して弾きます(ダイアグラム譜を参照して下さい)。 [5] 最初は左手人差指で1〜2弦8fを部分セーハし、次の1弦7f・B音はその人差指だけを一旦離して、押さえ直します(セーハではありません)。 [C] [6] 3弦5f・C音は、2弦3f・D音を弾く時点で離してよいでしょう。 [7] 6弦5f・G音は、できればCにコード・チェンジする直前まで、押さえておきましょう(ダイアグラム譜を参照して下さい)。 [D] [8] ハーモニクスはすべてナチュラル・ハーモニクスです。左手でハーモニクス・ポイントに触れ、右手でピッキングします。最初のハーモニクス(3弦7f)は左手薬指で6弦10f・C音を押さえたまま弾きますが、次のハーモニクス(2弦12f)あたりから6弦を離してOKです。最後のハーモニクス(3弦12f)を弾いた後は、2弦7f・F#音を押さえるときにこの3弦を止めてしまわないよう注意しましょう。ここは次の1弦開放・E音まで、消音せずに音を重ねて響かせておきます。 [9] 4と同様、4弦と5弦を左手中指と薬指で押さえっぱなしにして、左手ごと移動しながら弾きます。2小節目は、4弦と5弦のかけあいになるので、それぞれの運指で相手の音を止めてしまわないように、注意しましょう。 [10] 最初は、左手人差指で5弦10f・G音を押さえ、左手薬指をセーハ状にして3、4弦12fのハーモニクス・ポイントに触れつつ、弾きます。次は5弦10f・G音を離さずに、他の指で4弦と6弦12fに触れてハーモニクスを弾きます。最後はロー・ポジションに移動し、1弦3fの実音→3弦5fハーモニクスの順に少しだけ時間差を付けてピッキングします。 【音源】BSVD7006a 【録音日】2005年11月2日 【使用ギター】モーリスS-121sp 南澤大介カスタム 【使用弦】John Pearse #736