==== Text encoding : UTF-8 ==== 残酷な天使のテーゼ(「新世紀エヴァンゲリオン」より) A Cruel Angel's Thesis (from “Neon Genesis Evangelion”)  1995〜96年にテレビ放送され、その後も再構築された映画版などが公開されているアニメーション『新世紀エヴァンゲリオン』の主題歌。作曲は、アニメ関連の楽曲を多く手がける佐藤英敏です。  [Intro 2]以降のほとんどを、ストロークで演奏します(TAB譜の下側に冂とVを付記。冂はダウン・ストローク:高音弦方向に弾き下ろします。Vはアップ・ストローク:低音弦方向に弾き上げます)。基本的にストロークは、右手人差指や中指で行い、TAB譜に記されていない弦…特にメロディより高音の弦は、音が出ないように消音します。  メロディより高音の弦は、右手のコントロールだけで音を出さないようにするのは難しいので、ある程度弾かないようにしつつも、左手で触れることで止めておきます。例えば[Intro 2]1小節目のアタマは、右手で3弦より低い弦を狙いつつ、左手でも1〜2弦に触れて止めます(1弦は指の付け根、2弦は3弦を押さえた左手指、など)。  また、上下の弦は鳴らすけれどその間の弦を鳴らさない場合は、ひとつ低い弦を押さえた指で触れて止めます。例えば2小節目・Gの5弦は、6弦を押さえた左手薬指の、指頭の腹で触れて、止めます。  TAB譜の下側に記された×は、スラップです。低音弦(だいたい4〜6弦)を右手親指の側面で叩いて、実音と打音を出します。叩く→離すというイメージで行うと、接弦している時間が長くなり実音が出にくいので、筆者は、記譜してないですがスラム(右手首をギターのボディに当てて低い打音を出す奏法)をまず行い、その反動で右手親指が勝手に弦に当たり、勝手に弦から離れるような叩き方をしています。  スラップだけを行うこともありますが([Intro 2]1小節目・4拍目)、スラップとダウン・ストロークを同時に行う場合もあります([Intro 2]1小節目・2拍目など)。この時、ストロークは高音弦側(1〜3弦あたり)を狙い、スラップは低音弦側(4〜6弦あたり)を狙います。[Intro 2] 1小節目・2拍目の例では、スラップで4〜6弦を叩き、6弦は左手親指でネックを握り込んで消音。ストロークで1〜3弦を弾き、1弦は2弦を押さえ左手人差指の腹で触れて消音します。スラップとストロークの範囲は厳密なものではありませんので、例えば1〜4弦をストロークしつつ3〜6弦をスラップ、のように重複しても問題ありません。  スラップが難しい場合は、ストロークで代用してもよいでしょう。  縦長のXで示された音はブラッシングです。押弦した左手を緩めるか、左手の使っていない指で弦に触れるなどしつつストロークすることで、音高感の無いノイズのような音を出す奏法です。   [Intro]  クイック・アルペジオを交えつつ、アルペジオで弾きます。 [1] 余力があれば、4弦2フレット・E音も押さえておくとよいでしょう。 [2] 直前で弾いたEmの2〜3弦開放を止めたいので、可能なら余った左手人差指で開放弦に触れて、消音しましょう(右手で消音してもOK)。 [3] 開放弦に対して軽くアップ・ストロークが当たっていますが、意図して出している音ではないので、省略して構いません。他にも同様のストロークについて、記譜していない箇所もありますのでご了承下さい。 [A] [4] この音は1回目と4回目(セーニョ1のリピート時)のみ弾き、2回目(リピート時)と3回目(セーニョ1 時)は弾きません(休符にしています)。オリジナルの歌詞の譜割りに合わせたものですので、どちらかに統一してもよいでしょう。 [5] 左手人差指は、まず2弦1フレット・C音を指頭で押弦し、1弦1フレットを弾く時点で指を倒して1〜2弦を部分セーハします。そして1弦開放・E音を弾く時点で再び指を起こして、指頭で2弦だけを押さえる形に戻します。コードは異なりますが、次の小節のFも同様です。 [6] 直前のFの、左手中指(3弦)と薬指(6弦)の形を保ったまま、2フレット上がります。6弦は次の小節では弾きますが、それまでは不要なので、3弦と6弦両方ともスライドして音を出すのではなく、6弦は少し浮かせるなどして音を出さないようにします。 [7] メロディである1弦開放・E音は伸ばしておきつつ、裏メロのA音(3弦2フレット)→G#音(3弦1フレット)→F#音(4弦4フレット)→G#音(3弦1フレット)を狙ってダウン・ストロークします。 [B]  低音弦側のスラップで拍を刻みながら、高音弦側のストロークでメロディを弾きます(メロディは、同時に一つ低い隣の弦も一緒に弾きます)。 [8] 左手中指で4〜6弦を部分セーハします。難しい場合は、4弦2フレット・E音を左手薬指、6弦2フレット・E音を左手中指で押さえ、5弦は左手中指で触れ消音して、弾くとよいでしょう。[B]6小節目や、[B2] 2、6小節目も同様です。 [9] スラップで叩きながら、グリス・アップします。 [C] [10] ダイアグラム譜の軸指線は、2回目(セーニョ1 時)のみ左手人差指と中指を押さえたまま、Coda1へ跳びます。 [D]  この5ページのみ、左手と右手を分けて記譜してありますので、ご注意下さい。まず左手(下段)は、Fでは2〜3弦、Em7では1〜2弦を押さえ、ハンマリング・オン 〜プリング・オフを繰り返し、左手だけで音を出します。ベース音は(F、Em7とも)6弦を使い、小節最初にハンマリング・オンで音を出し、小節最後の4拍目ウラでプリング・オフします(ここも左手だけで音を出します)。  右手(上段)は、まず5弦7フレット・E音を人差指の指頭で押さえ、次に親指で4弦をピッキングすると同時に人差指を離します。そしてその人差指で4弦7フレット・A音を押さえ、4拍目ウラで低音弦側に滑らせるように弦をはじいて、4〜6弦開放を弾きます。 [11] 小節アタマは、右手は直前の4弦9フレット・B音を人差指の指頭で押さえたまま、左手でGのフォームのようにハンマリング・オンします。続く1拍目ウラでは、[D]2小節目最後などと同様に、右手人差指を低音弦側に滑らせるようにして弦をはじき、4〜6弦(5弦は左手で消音しているので、実際には4弦と6弦)を弾きます。 [12] 拍のアタマは、スラップします。次に左手のハンマリング・オンで音を出し、続く2つのアップ・ストロークは右手中指、人差指の順に指1本で行います。次のE(onG#)も同様。 [Inter 2] [13] ここまで演奏したら、p1の3段目・[Intro 2]2小節目に戻ります(ダル・セーニョ1)。そして[C]<2.4.6.カッコ>4小節目を終えたら、Coda1へ跳びます。 [B2] [14] [B]7小節目とはリズムが異なりますので、注意しましょう。 [15] ここまで演奏したら、p3の4段目・[C]に戻ります(ダル・セーニョ2)。そして[C]<2.4.6.カッコ>の4小節目を終えたら、Coda2へ跳びます。 【音源】BSVD5031a 【録音日】2020年5月19日 【使用ギター】モーリス S-121sp 【使用弦】Wyres CP1456M 【カポタスト】スタカポ SNAP47Bi-Rev5