==== Text encoding : UTF-8 ==== ひまわりの約束 [秦基博] Promise of Sunflower [Motohiro Hata]  2014年8月に公開された映画「STAND BY ME ドラえもん」の主題歌です。歌は秦基博さんで、作詞作曲も彼が手がけています。  オリジナル・ヴァージョンは5カポのプレイ・キー= Fメジャー(へ長調)で演奏されていますが、ソロ・ギター・アレンジするにあたって、3カポ・Gメジャー・キー(ト長調)で編曲しました。ですので、イントロなどの特徴的なギターのフレーズは、オリジナルの完全コピーではありません。 [Intro]  符頭が×の音符は、ストリング・ヒットです。右手指の指頭で弦を叩き、そのまま指を弦に乗せることで、音を止めると同時に打音を出しています。また次のピッキングでは、弦に乗せた指を引っ掛けるようにして弾きます。 [1] 長い音符ですが、なんとなく伸ばすのではなく、頭の中で拍をしっかり数えましょう(四分音符で数えるのなら「2、3、4」とか)。[Inter]4小節目も同様です。 [A]  1、2、3、5、6、7小節目の2拍目では、意図的に伴奏を止めています(休符)。難しい場合は特に気にせずに、直前の伴奏(ベース音)を伸ばしてもよいでしょう。 [2] [A]1小節目とほぼ同じフレーズですが、歌詞に合わせてこの音を加えてあります。特にこだわりがなければ、1小節目と同じように弾いて構いません。 [B] [3] 右手のピッキングが忙しいので、もし難しい場合は最初の2弦3フレット・D音を省略して、この小節の2拍目ウラと同じように弾いても構いません。 [4] ここも[1]と同様、なんとなく伸ばすのではなく、頭の中で拍をしっかり数えましょう。 [C] [5] このような、ハンマリング・オンの帰着点と同時に伴奏を弾く部分は、以降のサビ([D]、[C2]など)で多く出てきます。難しい場合はハンマリング・オンを省略し、ハンマリング・オン開始のタイミングで先に帰着点の音(ここの場合は3弦2フレット・A音)を弾き、帰着点の時点では伴奏のみを弾くようにしてもよいでしょう(下図参照)。他の類似箇所も同様です。 [6] 直前のCからは、左手人差指(2弦1フレット・C音)と中指(4弦2フレット・E音)を軸にして移行します。また、弾き方などによってはコードに違和感を感じるかもしれませんので、その場合は5弦を4フレット・C#音に移動せず3フレット・C音のまま弾いてもよいでしょう(その場合、コードはCということになります)。[C2]の<1カッコ>2小節目、[C3]の5小節目も同様です。 [7] この音はメロディですので、他のメロディと同様にしっかり強く弾きましょう。 [D] [8] 1弦3フレット・G音と2弦3フレット・D音は、別の指を使って押さえるように記譜してありますが、他の部分の押弦が難しい場合は、例えば両方とも左手小指を移動させて押さえてもよいでしょう。 [9] ここのプリング・オフは、帰着点と同時に伴奏を弾くという意味では[5]と同じですので、難しい場合はプリング・オフを省略し、プリング・オフ開始のタイミングで先に帰着点の音(ここの場合は3弦2フレット・A音)を弾き、帰着点の時点では伴奏のみを弾くようにしてもよいでしょう。またその場合、プリング・オフ開始音のひとつ前にある3弦4フレット・B音は、2弦開放で弾いて構いません(下図参照)。他の類似箇所も同様です。 [Inter]  ほぼ[Intro]と同じですが、フレーズの一部が異なっています。難しい場合は、1小節目のストリング・ヒット以降、[Intro]と同じように弾いてもよいでしょう。 [A2]  伴奏は、部分的に[A]と異なっています。3拍目ウラなどが違う1、2、6小節目は、[A]と同じように弾いてもよいでしょう。 [C2] [10] 軽いダウン・ストロークで弾きます。音を出したくない1弦は、右手の空いた指(薬指など)を弦に乗せるか、2弦を押さえた左手小指の腹で触れて、消音します。同様に5弦は、6弦を押さえた左手薬指の腹で触れて、消音します。もしストロークで弾くのが難しい場合は、[C]と同様にメロディ+ベース音だけにしてもよいでしょう。 [E]  オリジナル・ヴァージョンの間奏部分です。ストリングス(ヴァイオリンなど)のフレーズをメロディとしてアレンジしてありますが、難しい場合は、コード・ネームを参考にストロークでコードだけを弾いてもよいでしょう。また、[C3]後半〜[D2]をアルペジオで弾く場合は、ここもアルペジオでコードだけを弾くか、伴奏をベース音(一番低い音)だけにして、ピッキングでメロディ+ベース音を弾いていくとよいでしょう。 [C3]  この[C3]4小節目から[D2]は、ストロークで演奏していきます。ストロークが難しい場合は、[C][D]と同様にアルペジオで弾いてもよいでしょう。 [11] プリング・オフだと音が出にくい場合、普通にピッキングしてもよいでしょう。 [12] 8ビートのリズムの流れからすると、ここはアップ・ストロークで弾くはずですが、続くメロディ(3弦開放・G音)の弾きやすさを考慮して、わざとダウン・ストロークで弾いています。[D2]4小節目の当該部も同様です。 【音   源】 BSVD5002a 【録 音 日】 2014年8月5日 【使用ギター】 モーリス S-131M 南澤大介シグネチャー 【使 用 弦】 Wyres CP1456M