==== Text encoding : UTF-8 ==== サザエさん一家 Sazae-san Ikka  1969年のスタート以来、50年を経た今(2019年現在)も放送が続いている国民的アニメーション。毎週TVから流れているこのエンディング曲は、オープニングと同じく歌謡曲界の重鎮・筒美京平氏の作曲です。  もともと2002年発売の『南澤大介の“アニメ&特撮”ソロ・ギター』(絶版)に収録したアレンジで、本楽譜には演奏しているうちに変化したり増えた部分なども追加してあります。  オルタネイト・ベースを基本にアレンジしています。また、シングル・ヴァージョンとTVサイズ・ヴァージョンとは曲の構成が異なりますが、本楽譜では多くの人に馴染みのあるTV版の構成を元にしています(ただし、途中の一部を端折ってあります)。 [Intro] 1~8小節目のメロディは、右手の小指がわ側面でブリッジあたりの弦に触れ、音を詰まらせる“ミュート奏法”で弾きます。 [1] ナットとペグの間を左手でストロークして、ノイズを出しています。 <写真1> [2] 左手をストレッチするフォームです。難しい場合は、5弦5フレット・D音を押さえずに、6弦開放・D音で代用してもよいでしょう。 [3] 伴奏最初の音は、左手だけで出しています(L.H.:レフト・ハンド)。右手でピッキングしていないだけで、左手の動作としてはハンマリングと同じです。レフト・ハンド自体が特に重要なわけではありませんので、普通にピッキングして弾いても構いません。  次の、符頭が×の音符はストリング・ヒットです。右手親指で6弦を叩き、そのまま指を乗せて音を止めると同時に打音を出しています。通常のストリング・ヒットでは、次のピッキングの準備を兼ねますが、ここでは次の、2拍目ウラと3拍目オモテの6弦5フレット・G音は、右手人差指によるストロークで弾きます。ストロークは右手で5~6弦を狙って行い、左手は6弦を押さえた薬指で4~5弦に触れて、音が出ないように消音しておきます。  最後(4拍目)の×は、再びストリング・ヒットです。 [A] [4] 左手薬指で押さえた6弦5フレット・G音を離さずに、弾いていきます。 [B] [5] メロディの1弦3フレット・G音を伸ばしたいので、できるだけ押さえたままベースのフレーズを弾きます。特に5弦2フレット・B音は、左手の肘を体に付け、脇を締めるようにすると多少押さえやすくなります。 次の小節のレフト・ハンド(L.H.)は3 の最初の音と同様、左手だけで出しています(ここも、普通にピッキングして弾いても構いません)。 [C] [6] 軽めのストロークなので6弦は弾いていませんが、左手薬指で一応押さえておきます(ダイアグラムのカッコ付き部分)。ちなみに3小節目も同様ですが、5小節目以降は6弦もストロークしています。 [7] 1弦の音は出したくないので、右手薬指を乗せてストロークするか、2弦3フレット・D音を押さえた左手人差指の指頭の腹で触れて、消音します。 [8] 5弦の音は出したくないので、6弦を押さえた左手薬指で触れて消音します。[C]7小節目前半のGも、同様です。 [D] [9] 各小節1〜3拍目のストロークは、1〜3弦を狙います(3弦には当たっても当たらなくてもOK)。3〜4小節目(Gaug)では、4弦を弾いてしまわないように注意しましょう。また、各小節4拍目はレフト・ハンド(L.H.)で、右手でピッキングせずに左手薬指の押弦だけで音を出しています(動作自体はハンマリング・オンと同じです)。 [10] 最初にストロークでコード(G)を弾いた後、すぐに右手親指を2~6弦に乗せて音を短く切り、1弦のメロディを弾いていきます。 [11] 右手親指で叩くことで、6弦の音を出しています。ストリング・ヒットと違い、指を弦に乗せたままにしません。また親指の先は下(高音弦側)を向けて5~6弦あたりを叩き、1~5弦は左手で触れて消音しておきます。 [E] [12] コード(G)はクイック・アルペジオで弾いていますが、難しいようなら普通にピッキングして構いません。続いて、コードをすぐに止め、そのまま左手で弦に触れて音が出ないようにしつつ、6弦を右手親指で叩いて打音を出します(ストリング・ヒット)。 [Inter] [13] ストリング・ヒットです。右手親指で6弦を叩き、そのまま指を弦に乗せておいて、次のピッキング(3拍目)で利用します。 [B2] [14] 2コーラス目は間奏([C]、[D])を省略していますが、弾きたい場合はこの小節の代わりに[B]8小節目を弾き、そのまま[C]と[D]を弾いて、次の[E2]へ繋げるとよいでしょう。