==== Text encoding : UTF-8 ==== 春の小川 Spring Brook  1912年に発表された、文部省唱歌です。作詩は高野辰之、作曲は岡野貞一と言われていますが、当時の文部省唱歌は合議制で制作されており、また発表時には作者名が伏せられていたため、実際にはよく解らない点が多いようです。  東日本大震災の支援CD用に、2011年3月23日に編曲し、翌日録音しました。プレイ・キーはGメジャーで、実際のキーがCメジャーになるように“1弦空け2カポ”を3フレットぶん上げています。明るいイメージのあるこの曲ですが、明るくなりすぎないよう、maj7th系の穏やかなアレンジにしています。  3フレットの全弦と、5フレットの2〜6弦に、2つのカポタストを付けています(写真1)。5フレットのカポタストは1弦を空けておかなければならないのですが、片側から止める形であれば普通のカポタストを付けることができます(5本の弦だけを押さえる専用のカポタストも市販されていますし、バンジョー用のカポタストを使っても同じ事ができます)。ちなみに私はshubb社製の、普通の6弦用カポタストを使用しています。 <写真1>  TAB譜で1弦0フレットと記された部分([A]1小節目の2拍目など)は開放弦を表し、そのまま押さえずに1弦を弾きます。この場合、5フレットのカポは1弦を空けてありますので、3フレットに付けられたカポで押さえられた部分が鳴ります。また、1弦0フレットを指で押さえる場合もあります(写真2)。その際、TAB譜では□+0のように表記しています([A]3小節目の1拍目など)。 <写真2> [Intro]  1弦と2弦の3フレットを、左手小指と薬指でずっと押さえています。 [A] [1] やや難しいコード・フォームです。押さえにくい場合は4弦4フレット・F#音を4弦2フレット・E音で代用し、右図のように押弦して弾いてもよいでしょう。 [A2]  [A2]は[A]と、[B2]は[B]とほぼ同じですので、[A][B]を繰り返してもよいでしょう。微妙な違いがいくつかありますが、録音の際に楽譜を書かず、左手のコード・フォームだけを記したメモ(写真3)を見ながら演奏したためですので、特に意図的な変更ではありません。 <写真3> [Ending] [2] 押さえにくい場合は、右図のようなコード(G)で代用してもよいでしょう。 【音源】BSVD4009a 【録音日】2011年3月24日 【使用ギター】YOKOYAMA AR-WH 南澤大介カスタム 【使用弦】Wyres CP1456M 【カポタスト】Shubb C1 x2