==== Text encoding : UTF-8 ==== ガンダーラ [ゴダイゴ] Gandhara [Godiego]  ゴダイゴが1978年にリリースした大ヒット曲で、TVドラマ「西遊記」(1978)の主題歌として作られました。奈良橋陽子さんの英詞に、ゴダイゴのヴォーカルであるタケカワユキヒデさんが曲を付け、それを山上路夫さんが日本語詞化する…という手順で制作されています。  オリジナルの日本語版(シングル)と英語版(アルバム『西遊記 (Magic Monkey)』収録)では一部のアレンジや構成などが異なりますが、ここでは主に日本語版を元にしています。メロディの譜割りは、1コーラス目や最後のサビの繰り返しなどは日本語版に合わせてありますが、2コーラス目([A2]から[E]手前まで)は英語版を元にしていますので、英語版に馴染みが無い場合などは1コーラス目を繰り返してもよいでしょう。[Intro]や[Inter]、Coda3のフレーズは、オリジナルでは複数のギターが重ねられているため、ライヴ・ヴァージョンを元に再構成しています([1]も参照して下さい)。  チューニングはドロップDで、2フレットの2〜6弦にカポタストを付けています(写真1)。カポタストは、1弦を空けておかなければならないのですが、片側から止める形であれば普通のカポタストが使えます(5本の弦だけを押さえる専用のカポタストも市販されていますし、バンジョー用のカポタストを使っても同じ事ができます)。ちなみに私はshubb社製の、普通の6弦用カポタストを使用しています。 <写真1>  1弦はカポタストが装着されていないので、演奏中に指で押さえる場合もあります(写真2)。その場合、TAB譜では□0のように表記しています([D]4小節目など)。また、“指で押さえない”という意味での、開放弦としての1弦は、通常通り無印の「0」で表記しています([Intro]1小節目の3拍目など)。 <写真2>  符頭が×になっている音は、ストリング・ヒットです。右手親指で弦を叩いて、打音を出します。また、そのまま指を弦に乗せておいて、次のピッキングで使うこともあります。 [Intro]  可能な限り直前の音を止めないように、音を重ねるようにして弾きます。 [1] オリジナルのライヴ・ヴァージョンのように弾く場合は、3弦5f・C音の代わりに2弦5f・E音を弾きます。 [A] [2] オモテ拍に弾く動作が無いので、オモテ拍をしっかり意識しながら弾きましょう。 [B] [3] 左手人差指は、最初は指頭で3弦1f・G#音を押さえます。2弦1f・C音を弾く時点で、指頭はその3弦を押さえたまま指を倒し、部分セーハのようにして2弦を押さえ、次に2弦開放・B音を弾く時には、また指を起こして指頭で3弦だけを押さえます。 [4] 指頭が+になっている音は、パームです。右手首に近い手のひらで、サウンド・ホールの上あたりを叩いて低い打音を出します。 [D]  オリジナル(日本語版)の女性コーラスを元に、メロディ・パートにハモリを加えています。 [C2] [5] ここまで演奏したら、[C]7小節目に戻ります(ダル・セーニョ1)。そして[D]5小節目(p4・2段目1小節目)を終えたら、Coda1へ跳びます。 [E]  1〜7小節目のみ、下パートがメロディ、上パートが伴奏です。 [6] ゴダイゴのライヴ・アルバム『マジック・カプセル』での間奏終わり部分を元にしています。馴染みが無ければこの部分をカットし、[E]8小節目の1〜2拍目を弾いてからすぐに9小節目の3拍目へ行ってもよいでしょう。 [7] ここまで演奏したら、[D]に戻ります(ダル・セーニョ2)。そして[D]7小節目(p4・2段目3小節目)を終えたら、Coda2へ跳びます。 Coda2 [8] ここまで演奏したら、[D]に戻ります(ダル・セーニョ3)。そして[Inter]3小節目(p4・4段目1小節目)を終えたら、Coda3へ跳びます。 【音源】BSVD4006a 【録音日】2019年6月12日 【使用ギター】モーリス S-131M(南澤大介シグネチャー) 【使用弦】Wyres CP1456M 【カポタスト】スタカポ SNAP50Bi-T Pro3