==== Text encoding : UTF-8 ==== Stairway to Heaven [Led Zeppelin] 天国への階段 [レッド・ツェッペリン]  イギリスのロックバンド、レッド・ツェッペリンの代表曲で、彼らが1971年にリリースしたアルバム『IV』に収録されています。オリジナルは、徐々に盛り上がる構成の、8分にも及ぶ大曲です。  このアレンジは、ほぼオリジナルと同じサイズですが、構成の都合から[J]後半を4小節長くしています。もし短くするのであれば、[C][D]のセクションが[C4][D4]まで計4回あるのでそこを減らしたり、[H][I]はパターンとしては2小節の繰り返しですのでそれを減らすとよいでしょう。 [Intro 1] [1] 1弦3フレット・G音は、次のA(onC#)で使用しない左手中指を使って押さえます。6小節目も同様です。 [2] 5弦のグリッサンドが狭い場合は、6弦10フレット(C音)へグリス・アップしてもよいでしょう(その場合、次のB音は6弦9フレットで弾きます)。[A2]4小節目も同様です。 [Intro 2] [3] 6弦5フレット・G音を押さえたまま5弦2フレット・B音を押弦するのが難しい場合は、5弦2フレットの代わりに4弦開放・D音、次の4弦開放の代わりに3弦開放・G音、を弾いてもよいでしょう。 [A] [4] 4弦2フレット・E音は、左手中指で部分セーハして押さえます。難しい場合は左手薬指で押さえてもよいでしょう。5小節目や[A2]1小節目も同様です。 [C]  ストロークが演奏の中心になります。TAB譜に記していない弦は弾かないよう、空いた右手指を弦に乗せるか、左手指や左手で触れるなどして消音します(特に高音弦)。4〜6弦2フレットを左手人差指で部分セーハするEm7が多用されていますが、部分セーハが難しい場合は、4弦2フレット・E音を左手薬指、6弦2フレット・E音を左手中指で個別に押さえ、5弦は6弦を押さえた左手中指で触れて消音するとよいでしょう。 [5] 左手人差指で、4〜6弦2フレットを複弦ハンマリング・オンします。難しかったり、ハンマリング・オンでは音が鳴りにくい場合は、代わりに6弦2フレット・E音をピッキングしてもよいでしょう(左手は、ハンマリング・オンはしませんが、4〜6弦2フレットを部分セーハして押さえます)。また、この人差指複弦ハンマリング・オンに備えるため、直前のAは2〜4弦2フレットを左手中指で部分セーハしていますが、6弦2フレット・E音をピッキングするならば、Aは左手人差指で部分セーハしても構いません。 [6] メロディと伴奏をずらして記譜してありますが、実際には同時に、1回のストロークで弾きます。コードの最高音ではないメロディだけを強く弾くのは困難ですので、特に強調しなくて構いません。 [C3] [7] この部分は、右手人差指を使って出します。まず、5弦4フレット・C#音を右手人差指でハンマリング・オン(ライト・ハンド)して押さえ、プリング・オフして開放弦・A音を出し、続けて右手人差指で5フレット・D音をハンマリング・オンし、次にまたプリング・オフ、そして7フレット・E音をハンマリング・オンします。右手親指と薬指でネックの低音弦側と高音弦側を挟むようにすると、右手が安定するでしょう。 [8] 5弦7フレット・E音を押さえた右手人差指を離すのと同時に、右手薬指でストロークします。右手が7フレット近くに居るので、このストロークはその位置のまま、だいたい12フレットあたりをダウン・ストロークするとよいでしょう。続くEm7のストローク中に、だんだんと右手を定位置(サウンド・ホール付近)に戻します。 [D4] [9] 記譜の都合から音符が左右にずらして記されていますが、ここは1回のダウン・ストロークで5弦開放・A音、4弦4フレット・F#音、3弦2フレット・A音、2弦2フレット・C#音を弾きます。そして、直ぐに4弦を2フレット・E音へプリング・オフします。 [E]  オリジナルは、[D4]最後に記したフレーズの始まりが実際には小節のアタマで、拍子もずっと4/4のままである…と考えられますが、リズムの取りやすさを優先して変拍子で表記しています。 [F]  オリジナルでは、エレキ・ギターのソロ部分です。以降に出てくるC系のコード(C、Cmaj7など)では、ほぼ6弦2フレット・E音を押さえるフォームにしてあります。しっかり押さえられない場合は、6弦を消音する程度で構いません。 [10] 2弦は音を出したくないので、消音します。ちなみに筆者は、2弦1フレット・C音を押さえていた左手人差指で触れています。難しい場合は、2弦1フレットを押さえ、C音を弾いてもよいでしょう。 [11] 6弦2フレット・E音を左手親指で押さえるのが難しい場合は、図のように4〜6弦2フレットを左手人差指で部分セーハしてもよいでしょう。 [H] [12] 1弦は鳴らさないよう、消音します。 [13] 4弦を左手薬指、6弦を左手中指で押さえ、平行移動させていきます。5弦は音を出したくないので、6弦を押さえた左手中指で触れて、消音します。 [I] [14] 続くCmaj7への移動の軸にするため、4弦7フレット・A音を左手薬指で押さえておきます。 [J]  途中から登場するタッピング・ハーモニクス(T.Harm.12)は、押弦位置に対して12フレット高いポジションを右手人差指や中指などで叩いて、ハーモニクスを出す奏法です。TAB譜では、菱形の左側数字が押弦位置で、菱形内の数字が右手で叩くポジションを示します。 [15] Emの場合、右手は1弦12フレットと6弦14フレットを結ぶ直線あたりを叩きます。高音弦かつ開放弦である1〜3弦のハーモニクスが出ればOKで、低音弦はハーモニクスでなくとも実音が鳴っていればよいでしょう。 [16] C(onE)の全弦タッピング・ハーモニクスでは、右手は1弦12フレットと6弦15フレットを結ぶ直線あたりを叩きます。これも、高音弦かつ開放弦である1弦、3弦のハーモニクスが出ればOKです。 [17] オモテ拍はストロークとスラップ(楽譜下の×)のコンビネーションです。スラップは弦を叩いて音を出す奏法で、右手親指を下向きにして、指の側面で低音弦を叩きます。同時に右手中指などで、高音弦をダウン・ストロークしています。ウラ拍はスラップのみで、低音弦を叩いて音を出します。 【音源】BSVD3037a 【録音日】2019年5月6日 【使用ギター】モーリス S-131M(南澤大介シグネチャー) 【使用弦】Wyres CP1456M 【カポタスト】スタカポ SNAP50Bi-T Pro3