==== Text encoding : UTF-8 ==== (They Long to Be) Close to You [The Carpenters] 遙かなる影 [カーペンターズ]  カーペンターズのセカンド・アルバム『遙かなる影』(1970)収録曲。バート・バカラックとハル・デヴィッドの作で、カーペンターズの出世作となりました。  このアレンジは、以前から南澤がライヴなどで弾いているヴァージョンを整理したものです。  チューニングはドロップDで、2フレットの2〜6弦にカポタストを付けています(写真1)。カポタストは1弦を空けておかなければならないのですが、片側から止める形であれば普通のカポタストが使えます(5本の弦だけを押さえる専用のカポタストも市販されていますし、バンジョー用のカポタストを使っても同じ事ができます)。ちなみに私はshubb社製の、普通の6弦用カポタストを使用しています。 写真1  1弦はカポが装着されていないので、演奏中に指で押さえる場合もあります(写真2)。その際は、TAB譜では□0のように表記しています([Intro]2小節目・1拍目ウラなど)。また、“指で押さえない”という意味での、開放弦としての1弦は、通常通り無印の「0」で表記しています([A]2小節目・4拍目など)。 写真2 [Intro] [1] カッコで囲われた伴奏の休符は記譜の都合によるもので、意図的に音を切るわけではなく、実際には5弦2フレット・B音や4弦1フレット・D#音、3弦2フレット・A音を押さえたまま、伸ばしておきます。次の小節も、考え方は同じです。 [A] [2] 符頭が×で表された音は、ストリング・ヒットです。右手人差指の指頭で3弦を叩き、そのまま弦に指を乗せることにより、音を止めると同時に打音を出す奏法です(TAB譜では叩く弦を示しています)。 [A2] [3] 6弦のベース音はピッキングせず、すべてプリング・オフとハンマリング・オンだけで音を出しています。難しい場合は、プリング・オフあるいはハンマリング・オンを省略し、ピッキングしてもよいでしょう。 [B] [4] 柔らかく、アップ・ストロークします。 [5] 左手人差指で、セーハするようにハーモニクス・ポイント(TAB譜では、◇内にポジションが記されています)に触れながら、左手薬指で柔らかくアップ・ストロークします。人差指をダウン・ストロークに合わせて少し移動させると、弾きやすいでしょう)。 [A3] [6] 2と同様で、符頭が×で表された音はストリング・ヒットです。4弦は右手人差指、5弦は右手親指で叩きます。 [7] ここまで演奏したら、[A2]5小節目に戻ります(ダル・セーニョ1)。そして[A3]1小節目を終えたらCodaへ跳びます。 [Inter] [8] 縦長のXはブラッシング(ミュート・カッティング)です。左手で全弦に軽く触れて右手でストロークすることで、ノイズのような詰まった音を出します。[Ending]<カッコ2>2拍目なども同様です。 [Ending]  ストローク中心の演奏です。メロディを伸ばす部分では、ストロークがメロディの弦に触れてメロディを止めないように注意しましょう。 [9] 5弦は、6弦5フレットを押さえた左手薬指で触れて、消音します。 [10] L.H.はレフト・ハンドです。右手のピッキングを伴わないだけで、左手の動作そのものはハンマリング・オンと同じです。