==== Text encoding : UTF-8 ==== Superstar [The Carpenters] スーパースター [カーペンターズ]  3枚目のアルバム『カーペンターズ(1971)』収録曲で、レオン・ラッセルとボニー・ブラムレット(デラニー&ボニー)の作。  2フレットの2〜6弦に、カポタストを付けています(写真1)。カポタストは、1弦を空けておかなければならないのですが、片側から止める形であれば普通のカポタストが使えます(5本の弦だけを押さえる専用のカポタストも市販されていますし、バンジョー用のカポタストを使っても同じ事ができます)。ちなみに私はshubb社製の、普通の6弦用カポタストを使用しています。カポタストを付けた後、再度チューニングするのを忘れずに。 <写真1>  1弦はカポタストが装着されていないので、演奏中に指で押さえることもあります(写真2)。その際は、TAB譜では□0のように表記しています([Intro.]1小節目・2拍目ウラなど)。また、“指で押さえない”という意味での、開放弦としての1弦は、通常通り無印の「0」で表記しています([Intro.]4小節目・1拍目ウラなど)。 <写真2>  符頭が×で表された音は、ストリング・ヒットです。右手親指の指頭で弦を叩き、そのまま弦に指を乗せることにより音を止めると同時に打音を出す奏法で、基本的には次にピッキングする弦を叩きます(TAB譜では叩く弦を示しています)。 [Intro] [1] [Intro.]3小節目・2拍目:メロディと、伴奏のストリング・ヒットを同時に出す都合から、メロディをストロークで弾きます。右手親指で5弦を叩くと同時に、右手中指(あるいは人差指)で高音弦をストロークしています。必要なのは5弦の打音と1弦のメロディだけですので、2〜3弦は鳴っても鳴らなくてもOKです。 [2] [Intro.]8小節目終盤:ハーモニクスは、右手人差指でセーハをするようにハーモニクス・ポイントに触れ、右手薬指で引っ掻くようにアップ・ストロークします。 [3] [Intro.]9小節目冒頭:左手だけで音を出します(動作自体は、ハンマリングと同じです)。 [A] [4] [A]8小節目:ハーモニクスは、右手人差指でセーハをするように1〜5弦14フレットに触れ、右手薬指で引っ掻くようにダウン・ストロークします(人差指をダウン・ストロークに合わせて少し移動させると、弾きやすいでしょう)。 [5] [A]8小節目後半:楽譜上側の×はボディ・ヒットで、右手中指(あるいは+右手薬指)でサウンド・ホールの下あたりを叩きます。楽譜下側の+はパームで、右の手のひらの付け根でサウンド・ホールの上あたりを叩きます(記譜の都合からカッコで括ってあります)。 [B] [6] [B]2小節目:5弦は、6弦5フレット・G音を押さえた左手薬指で触れて、消音します。4小節目も同様です。 [7] [B]2小節目・1拍目ウラのウラ〜2拍目オモテのオモテ:4弦開放・D音は右手親指でピッキングし、続く3〜4弦開放は、オモテ拍ですがアップ・ストロークします。 [8] [B]2小節目途中:符頭がカッコで囲われた×の音符はミュートを表しています。この場合、ミュート音を出したいというよりも、直前の3弦の音を切りたいという意図ですので、2フレットや5フレットを押弦した左手を緩めて、音を短く切っています。4小節目の3拍目も同様です。 ※本商品は、『カーペンターズ/ソロ・ギター・コレクションズ』(2015/ドリーム・ミュージック・ファクトリー社刊)収録版と同内容です(ダイアグラム譜の一部を作り直しています)。 【音源】BSVD3004a 【録音日】2015年7月13日 【使用ギター】HISTORY NT501M 【使用弦】Wyres CP1456M 【カポタスト】Shubb C1