sg6 第三の男

「ソロ・ギターのしらべ 法悦篇」M28(旧版M30)
作:アントン・カラス


 1作目の「ソロ・ギターのしらべ」アンケートハガキでリクエストをいただいたり、坂本さんからHPの掲示板に書き込みを頂いたり(2002年5月)していて、ずっと気になっていた曲。ソロギ6作目にしてようやくアレンジできたのである。

 アレンジするに際して、岡崎倫典さんのヴァージョン(「フィンガースタイルで弾くソロ・ギター名曲集 青春のメロディ20」収録)の“キーだけ”を参照。細部を参考にして似すぎてしまうといけないので、あくまで“キーだけ”なのである。で、“同じキーになってしまうなぁ”と思いつつアレンジ(後日改めて倫典さんの楽譜を見たら、私のアレンジとの細かい部分のアプローチの違いが興味深かった)。

 ソロギ6解説に“大抜擢”と書いたアントン・カラスだが、出身国オーストリアではその存在が歴史から抹殺されている。彼の栄光と挫折…というか名声と誹謗…は、これらの本に詳しい(らしい。残念ながら私は未読)。興味がある方はぜひ。

「滅びのチター師―「第三の男」とアントン・カラス」軍司貞則
「激動のウィーン「第三の男」誕生秘話―
        チター奏者アントン・カラスの生涯」内藤敏子


 友人、浜田隆史さんのヴァージョンもあり(CD『クライマックス・ラグ』に収録)、楽譜も出ているのだが、すさまじいオープン・チューニングなので私には弾けません…(笑)。(04.09.28)

 
●参考音源


cover "フィンガースタイルで弾くソロ・ギター名曲集・青春のメロディ編"  岡崎倫典

「第三の男」収録

岡崎倫典氏のソロギターアレンジによる楽譜集のシリーズ第二弾(CD付き)。「第三の男」はDVD版にも収録されています。

amazon amazon (DVD版)


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