Q&Aコーナー/右手、左手に関する質問



●右手に関しての質問


Q4・右手/右手小指はボディにつけるべき?

 ビデオ版「ソロ・ギターのしらべ」の「Let it be」の演奏を見て思ったのですが、先生は、右小指をボディに当てつつつま弾いていらっしゃいました。私にはそれはできません。10代の頃弾いていたとき、ビックでメロディを弾くときは小指を当てていたことを覚えていますが、その当時もアルペジオでは小指は離れていたと思いますし、今はソロギターでもピックでも小指を離して弾いています。小指はつけた方がよいのでしょうか。(pimaさん/02.03.30)

・厳密には、「つけないほうがよい」と思います。表面板の振動を殺すような気がするので…。私の場合は、そのデメリット以上に、右手の位置を安定させるということのほうがポイントなので、小指をつけています。…というより、もうクセになっているだけなのですが(笑)。右手のユラユラしてしまわないのでしたら、特に付ける必要はないと思います。(南澤)


Q3・右手/同一弦上でのパッセージについて

アニメギターの「さんぽ」[intro2] 1小節目2拍目の2弦3f→1f→0f や、ソロギ2の「くるみ割り人形」[A] 1小節目2拍目の2弦3fの3連符などのように、同一弦上での早いパッセージの際に、右手の指使いはどのようになさっているのですか? 人人人や、薬中人、人中人、中人中もしくは中中中など色々考えられますが、是非とも南澤さんの弾き方を知りたいです。(ヘリンボーンさん/02.03.26)

・あまり意識していなかったので(笑)今ためしに弾いてみたところ、中中中でした。中指なのは2弦だからで、1弦なら薬指、3弦なら人差指を使うと思います。3連譜までなら、指を変えるよりも右手の位置をキープするほうが、私の場合動きがスムーズなので。ただし、あくまで私の場合です。参考まで。(南澤)


Q2・右手/コードをボロンと弾く弾き方

「イエスタデイ・ワンス・モア」2小節目冒頭などの、(5弦を抜いて6〜2弦を)ボロンと弾く弾き方がどうしても分かりません。とりあえず6弦をp、4〜2をi・m・aで同時に鳴らしていますが、付属のCDに慣れてしまった耳にはもの足りません。(pimaさん/01.11.02)

・指はp・i・m・aでOKです。同時に弾くのではなく、親指から順番に、ちょっとだけ時間をずらして弾いています。ジャーン、ではなく、ジャラジャラーンという感じでしょうか。タイミングを細かく言いますと、メロディである薬指がジャストの位置に来るくらいが良いかと。つまり、親指が弾きはじめるのは小節の頭より少し早いタイミングで、親指、人差指、中指、そして薬指と、ジャラジャラーンと弾きます。…言葉にするとわかりにくいですね(笑)。(南澤)


Q1・右手/薬指は使うべき?

僕はこれまで指弾きはスリーフィンガーでやっていたんですが本には薬指を使うようにと書いてありますやっぱり薬指も使えたほうがいいのでしょうか?それとも好みですかね?ついつい3弦を親指で弾きそうになりますその辺についてどう思われますか?何か根本的な問でスミマセンスリーフィンガーじゃ弾けないですよね?やっぱり・・・では  (todoさん/01.04.03)

・基本的には「好み」だと思います。ただ私のアレンジはけっこう、1弦2弦3弦+ベース音という、4音でコードを弾くフォームが多いかもしれませんので、それをそのとおり弾こうとすると薬指=1弦担当、ということになります。逆に、薬指が使いにくいようでしたら、中指でトップのメロディ、親指でベース、あとのコード2音についてはどちらか省略して残りを人差し指で弾く、という方法もアリですね。ちょっとコード感が薄くなりますが。
練習する、挑戦する、という意味では、頑張って薬指も使えるようになるとよいと思いますが、人前で演奏する、他人に聞かせる、という意味では、自分がいっぱいいっぱいの状態で弾くのではなく、省略してでも楽に弾いた方がよいと思います。(南澤)

 
●左手に関しての質問


Q2・左手/6弦を親指で押さえてもよい?

 6弦を親指で押さえることもOKなのでしょうか? 例えば「イエスタディ」の[A2] から2小節目4拍の6弦のF♯のところとか…。(押さえられて音がきちんとでたらいいいのかなぁ?)(ひろさん/01.09.07)

・私はほとんど使いませんが、音が出てスムーズに曲が流れればどの指で押さえてもよいと思います。(南澤)


Q1・左手/部分バレー(部分セーハ)について

 私は手が小さい上に、あまり指が反りません。指も、先が急に薄くなっているのでやりにくいことこの上ないのです。なので、できるだけ部分バレーは運指を変えてしまいます。余儀なく部分バレーをする場合も、フォームによってできる場合とそうでない場合があります。例えば「チェンジ〜」「エナジー〜」はOKなのですが、「枯葉」はお手上げ、といった具合です。今からベンスーザンの本に載っている左手のトレーニング(指を押し付ける)をやっておこうと思っているのですが、南澤さんお勧めの部分バレー用の指のトレーニング法があれば、ぜひ教えてください。(丹頂亭さん/01.09.02)

・“部分セーハ”というひとつの言葉で表現してますが、「1弦側を浮かせる」という意味の部分セーハと、「全弦セーハでなくてもよい」という意味のそれとがあります。後者は、部分セーハしにくければ全弦セーハすればOKです。前者の場合は、今やられているように、ちがう運指でやってみるのも一つの手です。「枯葉」ならば(ブリッジ部のBm7-C#m7のところですか?)伴奏は5弦2f + 4弦開放 + 3弦2f、と弾いてもよいと思います(C#m7 はそのまま2f上げで、4弦は2fになります)。私の場合、ドロップDにして4〜6弦をベシッと押さえる(叩く)奏法が多いこともあり、部分セーハを多用してしまいます。効果的な練習になるかどうかわかりませんが、この4〜6弦セーハで、たとえばアルペジオを弾く練習などはいかがでしょう。ポイントは、指先の関節が痛くなったらすぐ止めること。…私は今左手人差指がむくんでます(笑)。(南澤)



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